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自分でバトルスト^リーを書いてみようVol.10

1 :気軽な参加をお待ちしております :04/04/25 22:01 ID:???
 銀河系の遥か彼方、地球から6万光年の距離に惑星Ziと呼ばれる星がある。 
 そこはうち続く戦乱と、荒ぶる自然の世界。
 人々は、この星に棲む巨大なメカ生体-ZOIDS-を戦闘機械獣に改造し、今日も戦場へと赴く。
 この戦いに勝利することが、永遠なる平和を勝ち取るための唯一つの方法と信じて…。

 空前の大戦争を記録する為に作られたゾイドバトルストーリー。
 しかし、そこには語られる事のなかった多くの物語がある。
 歴史の狭間に消えた物語達が本当にあった事なのか、確かめる術はないに等しい。
 されど語り部達はただ語るのみ。
 故に、真実か否かはこれを読む貴方が決める事である。

 過去に埋没した物語達や、ルールは>>2-5辺りに記される。


2 :気軽な参加をお待ちしております :04/04/25 22:04 ID:Xl/xLLhX
過去ログ
自分でバトルストーリーを書いてみようVol.9
http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/zoid/1079611268/l50
自分でバトルストーリーを書いてみようVol.8
http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/zoid/1074016593/
自分でバトルストーリーを書いてみようVol.7
http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/zoid/1067667185/
自分でバトルストーリーを書いてみようVol.5 (前スレ、実質Vol.6)
http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/zoid/1063986867/
自分でバトルストーリーを書いてみようVol.5
http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/zoid/1059948751/
自分でバトルストーリーを書いてみようVol.4
http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/zoid/1054241657/
自分でバトルストーリーを書いてみようVol.3
http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/zoid/1008860930/
自分でバトルストーリーを書いてみようVol.2
http://salad.2ch.net/zoid/kako/998/998659963.html
自分でバトルストーリーを書いてみよう!!
http://salad.2ch.net/zoid/kako/976/976898587.html

名無し獣弐氏の過去ログ保管場所
http://sak2-1.tok2.com/home/undecidedness/storage/

3 :気軽な参加をお待ちしております :04/04/25 22:06 ID:???
ルール

ゾイドに関係する物語であるならば、アニメ、漫画、バトストなど何を題材にしても可。
舞台となる場所、時間などには、特に制約はありません。
ゾイド板ならではの自由で柔軟な作品をお待ちしております。
ただし、例外として18禁描写はご遠慮下さい。

鯖負担になるので、【450〜460KB】で今後次スレを用意する事になりました。
よろしくお願いします。
投稿された物語の感想等も大歓迎です。

4 :名無し獣@リアルに歩行:04/04/25 22:07 ID:???
>>1
デススティンガ^乙S

 ー じゃなくて ^ だけど。

5 :失われし者への鎮魂歌書いてる物体:04/04/26 16:52 ID:???
>>1 乙!突っ込みませんよ!

6 :失われし者への鎮魂歌書いてる物体:04/04/27 20:18 ID:???
前スレまでのあらすじ説明しときますね…

共和国首都奪還作戦の援護に向かった西方大陸派遣共和国軍。共和国最年少の傭兵ロイ=アーベルは
心強い仲間と共にホバーカーゴに乗って中央大陸に上陸する。
上陸作戦中、古代文明滅亡の原因でもある怪物「リーパー」が出現、両軍に大打撃を与えて姿を消す。
荒野を走る共和国軍。サイクロプス連隊を率いて現れたエンバーを、ZOSを発動させたロイが撃破。
なおも進軍するが、帝国の防衛線が不自然に脆い(一部に至っては壊滅)事に気付いたロイ達は西方大陸で以前会った
シエル=バレンタインとその仲間が重傷を負っていたのを発見し、保護する。
彼女らの話からそれは帝国の新型決戦兵器「アイアンコング・エヴィルツォーネ」であると判明。
そしてエヴィルツォーネの持ち主を名乗る謎の男からロイ達のホバーカーゴにだけ通信が入り、
秘密の地下通路を通って来るように要求される。やむを得ず従い、長い通路を抜けた先にあったのは広大な空間と
奇妙な工場の様な物だった。そこでロイだけが呼ばれ、一人エレベーターを上ったロイは件の男に遭遇する。
その男はケイン=アーベルと名乗り、ロイの「父親」であると言う。さらに彼はロイがネオゼネバス帝国の為に
造られた生体兵器であると告げる。混乱するロイを眠らせ、ケインは行方を眩ました。
目を醒まし、地上に出たロイはかつて親しかったアーサー=ボーグマンの娘アイリスと再会する。
その時町の中心部に巨大な砲塔が出現、無数のサイクロプスが両軍を襲い始め、マウントアーサ要塞は
リーパーの空襲によって壊滅した…

こんな所ですか?

7 :失われし者への鎮魂歌書いてる物体:04/04/27 20:26 ID:???
おっと、訊いて置いてミスってました…
7行目は
彼女らの話から、それは帝国の新型決戦兵器「アイアンコング・エヴィルツォーネ」の仕業だという事が判明。
でした。スレの初めから容量の無駄遣いスマソ。

8 :恐怖の亀裂の作者:04/04/29 02:39 ID:???
アクキンですね…今度は何方が標的になってしまったのでしょうか?
取り敢えずはもう書き始めても良いと思います。前のスレは484kb一応目安直前まで書いてみましたので。
その後のレスで落ちたら困る可能性を思い出して止めました。
全く根性無しですね…_| ̄|○

9 :閻魔の策動 142:04/04/29 10:33 ID:???
「どっりゃぁぁぁぁ!!!!」
          ばぎん       ぼぎぃん        どがぃん
マオは、後から現れた後続のゾイドも、もの凄い勢いで破壊していったのだった。素手で…。
流石に生物の内蔵が飛び出るなどと言ったグロテスクな物はダメでも、機械相手なら問題無い様子であった。
「うっわ〜…アイツ本当に人間かよ…。まあ私はそんなあの娘が好きなんだけどね…。」
「ハッガネー!!早く行くわよー!!」
「ハイハイ!」
こうして、マオとハガネは敵をなぎ倒しながら通路を進んでいった。

「な…何か凄い人がいるのだが…。」
テレビに写された、ゾイドを素手でなぎ倒していくマオの姿を見たエーマはそう呟いた。流石に彼も、これには驚きを隠せないでいた。

「と…色々やった挙げ句ここまで来たね。…。」
「うん…私なんかここまで来るまでに何度吐いた事か…。」
「マオちゃんゲロネタはもういいって…。」
二人は通路の最奥にあった扉の前に立っていた。二人の背後には、怪物の死骸と飛び散った鮮血、
ゾイドの残骸と飛び散ったオイル、そしてマオの嘔吐物。それらが壁や床の至る所に飛び散っていた。
「行くよ…。」
マオは身長に扉に手をやった。
                      バタン!!
勢い良く扉を開いた時、その部屋の奥には一人イスに座るエーマの姿があった。
今度はしっかりと気配がと生命反応あった。ホログラムではなく、本物のエーマその人だった。
「ドンピシャ!やっぱりアンタががいたワケね。」
マオとハガネは強気で一歩乗り出した。しかし、エーマは特に驚いた様子など少しも見せず、すました顔で二人を見つめるだけだった。
「君らの戦い、拝見させてもらったよ。実に素晴らしい。流石の私も帝国と共和国にもこれほどの実力者がいるとは思いもしなかった。あのクーゴと互角、いやそれ以上か?」
エーマがそう言った時、マオは少し拍子抜けしてしまった。
「クーゴって確かあの四人組の中の一人だったよね。アイツそんなに強いの?」
「フ…君らは知らないだろうがヤツの力はこの私ですら恐しい。ゾイドの力を最大限に引き出す力、
“Ziソウル”を使いこなす者の中でも特に優れた“ゾイドマスター”にあの若さで到達しているのだ。」

10 :閻魔の策動 143:04/04/29 10:35 ID:???
「ワケわかんない!」
マオは質問をしておきながら、エーマの力説を一撃で切り返すのだった。と、その時、ハガネがエーマに対し銃を向けたのだった。
「まあとにかくだ。お前の酔狂な野望もここまでだ。貴様のゾイドプラントも、他の者が破壊している。エーマ!お前をテロ未遂の罪で逮捕する。」
              「フ…フハハハハハハハハハハハ!!!」
それまで全く無表情だったエーマが突然笑い出したのだった。
「な!何が可笑しい!さては計画を阻止されて気でも狂ったのか?」
「フハハハハハ!!お前達はよく頑張った!あの程度の戦力と、おもちゃのようなゾイドで
よく頑張ったよ!まあ、私も手加減しすぎたと反省しているがな…。しかし…もう遅い!全ては遅いのだよ!」
エーマはそう言って不敵な笑い声をあげた直後、何かのリモコンの様な物を取りだしたのだった。
「まさか自爆する気!?そうはさせん!!」
とっさにハガネはエーマに向けて銃弾を発射した。しかし、その銃弾はエーマに当たる手前の所で見えない壁に阻まれた。
「無駄だよ。私の周囲には電磁シールドを張っているからね…。」
そう言ってエーマがリモコンのボタンを押したその時だった、エーマの背後にあった壁が突然
シャッターの様に上に持ち上がり、その向こうには、巨大な窓ガラスを挟んでこれまた巨大な部屋が広がっていた。
「見たまえ、アレを…。」
「アレ…?」
エーマが指さした先には巨大な試験管の中でうごめく何かの姿があった。
「アレは…ゾイド…?」
「そうだ…。しかし…ただのゾイドではない…。」
マオの言葉にエーマがそう言った直後だった、試験管から培養液が抜かれ、さらに試験管の外へと
そのゾイドが這い出てきたのだった。その姿はガーゴイル型と言うべき物であったが、やはり普通の
ゾイドではなかった。三鬼衆の様に生体質に近い物で構成され、さらには先程現れた怪物の様な、
まさしく映画や漫画に登場する怪物のごとき外見をしていた。
「君たちには特別にあのゾイドの力をお見せしよう。」

11 :閻魔の策動 144:04/04/29 10:38 ID:???
エーマがそう言った直後だった。そのガーゴイル型ゾイドのいる場所から離れた所に数種類の
怪ゾイドが何十体と現れたのだった。そして、その怪ゾイドの群はガーゴイル型ゾイド目がけて
攻撃を開始したのだ。ビームやミサイル、砲弾の雨がガーゴイル型ゾイドの全身に着弾し、その体はたちまちグチャグチャになった。
「うぐげぇぇ!!」
その様子を見たマオは思わず吐き気がした。何しろそのガーゴイル型ゾイドの体は機械では無く、
さらに、素でグロテスクな上にグチャグチャにされたのだ。当然周囲には血が飛び散る。
マオには刺激が強い物だった。しかし、その時だった。そのグチャグチャになったガーゴイル型ゾイドの体がたちまち再生していくのだ。
「う…うぐぇ!!」
「なんならエチケット袋をやろうか?」
その様子を見たマオは再びそう言って、今にも吐き出しそうな程の苦しそうな顔をしていた。
なぜなら、そのガーゴイル型ゾイドが再生していく様子もグロテスクその物であり、それを見て
思わず吐きそうな顔をしているマオの苦しそうな様子は、エーマですら同情してエチケット袋を差し出したくなる程であった。
「やはりあの再生…どこかで見たことが…。」
ドラゴン型ゾイドの再生を見たハガネは真剣な顔でそう呟いた。そして、今度はそのガーゴイル型ゾイドが怪ゾイドの群に襲いかかったのだった。そして…
「うげぇ…、く…喰ってる…。」
それを見たマオは青ざめた。ガーゴイル型ゾイドは怪ゾイドを食べているのだ。別に食べる事
そのものは自然界には当たり前の行為であるが、怪ゾイドは機械化された戦闘ゾイドである。そして、
ガーゴイル型ゾイドはその戦闘ゾイドの体を丸ごと捕食しているのである。あの暴走事故を起こした
デススティンガー一号機も、帝国・共和国両軍のゾイドを襲って捕食したという例が存在するが、
それでも、あくまでコアのみの捕食にとどめていた。しかし、目の前のガーゴイル型ゾイドは体ごと捕食しているのだ。

12 :閻魔の策動作者:04/04/29 10:41 ID:???
>失われし者への鎮魂歌作者さん

あらすじについてそんな感じでいいと思います。ただ、自分はあらすじ無しで普通に続かせてもらいますが・・・。

>恐怖の亀裂作者さん

ではお言葉に甘えて続きを書かせてもらいました。
個人的にもこれから良いところという感じなので新スレの方で書きたかったんですよ。

13 :失われし者への鎮魂歌:04/04/29 15:02 ID:???
「あの馬鹿でかい大砲は一体何なんだ!?」
何とか持ち場を守ろうと防戦する帝国兵士達だったが、数の上でも性能の上でも
サイクロプスの群れには遥かに及ばない。
一体のサイクロプスが、地雷を踏んで足を吹き飛ばされた。すぐさまバーサークフューラーが突っ込み、バスタークローで
装甲の隙間を貫いた。サイクロプスはその生命力を失い、その場で動かなくなった。
「パイロットは何モンだ!!これだけの数の兵が一体何処に!?」
そう、サイクロプス自体の数も問題だったが、それを操るパイロットも相当な数だ。
ジェノザウラーがサイクロプスの残骸を戦闘区域外まで引きずっていき、バーサークフューラーのパイロットが
ハッチの強制解放ボタンを押した。
「さーて、パイロットの顔を拝み……何だ、これは?」
コックピットに座っていたのは、人間とは思えない者だった。
コックピット後部の壁から後頭部に、無数のケーブルの様な物が繋がっている。
その本人の顔もあちこちに妙なパーツが埋め込まれ、その眼は焦点を結んでいない。
「おい、お前は一体何者だ!?」
帝国兵が聞くと、奇怪なパイロットは僅かに首を動かした。
「グフッ…我…々は…ゾイドの能力を…極限まで引き出すべく…作られた…『コアノイド』……
だ…が、ゴフッ…我々は…所詮…オリジナル…の…劣化コピー…に…過ぎ、ない…」
コアノイドと名乗った男は、そのまま息絶えた。
帝国兵達の間に、重い沈黙が流れた。
「…これは、本当に只事じゃ無い…!!」

14 :失われし者への鎮魂歌:04/04/29 15:40 ID:???
一方、共和国軍もサイクロプスの戦闘力に圧倒されていた。
ゾイド数万機と言う圧倒的な兵力。それにもかかわらず、サイクロプスを街に留め置くだけで精一杯なのだ。
「ええい、一体何機出て来やがる!?」
ロイ達と違う中隊に配属されていたエリックとジャスティンは、善戦している物の敵の多さに押され気味だった。
「しかもこの数、この装甲!この破壊力!!作った人の顔が見たいね!」
乱戦において気付く者は少なかったが、サイクロプスの装甲はゴジュラスギガを凌ぐ強度を持っていた。
それに、武装形態ごとに特化された能力――極端に見えながらも、攻撃力と防御力、180km/hというスピードまでも
兼ね備えた非常に強力なゾイドなのだ。
殺気を感じ、ブースター全開で機体を横滑りさせるエリック。真横でサイクロプス零式の角がゴジュラスを
両断するのを見て、額を冷たい汗が流れ落ちる。
彼らもまた、帝国の兵士達と同じ疑問を抱いていた。パイロットの数だ。
自動操縦かとも思ったが、遠隔操作や人工知能にある特有のぎこちなさが感じられない。
しかし、通常のパイロットが操っているにしては反応速度が速過ぎる。エース級パイロットのそれだ。
「それに…なんつーか、こいつらみんな戦い方が同じなんだよな…」
どんなに訓練されていても、通常、パイロットごとに「クセ」が出るものだ。ましてエースともなれば尚更だ。
だが、目の前の相手はAIでも無ければ通常のパイロットでもない。
強いて言うならば「とんでもない反応速度を得た高度な戦闘プログラム」だった。
共和国は街を包囲、帝国守備軍を殲滅する作戦だった。だが、殲滅どころか味方の損耗率が上昇するばかりだ。
共和国軍司令官が、苦虫を噛み潰したような顔で無線を取った。
「全部隊に告ぐ、ゾイドに搭乗中の者は各自パルスガードの用意を!7分後にEMPを発動する!!」

15 :失われし者への鎮魂歌書いてる物体:04/04/29 15:46 ID:???
>>閻魔の策動作者氏
とうとう「もっとヤヴァい」奴の出現ですか!?
もはやゾイドの領域を逸脱し始めた悪寒…(そして楽しみな自分が居る訳だが)

16 :閻魔の策動作者:04/04/29 16:00 ID:???
とんでもないミスを発見してしまいました。
>>11の17行目の最初がドラゴン型になってました。正しくはガーゴイル型です。
実は最初ドラゴン型ゾイドという形で書いていて、後からガーゴイル型に訂正したのですが
訂正できて無い部分があったようです。面目ない。

>>失われし者への鎮魂歌作者さん

コアノイド・・・いわゆる改造人間兵士というヤツですか。
かなりグロテスクな物を想像してしまいました。

17 :失われし者への鎮魂歌書いてる物体:04/04/29 16:49 ID:???
はい、まあサイバードライブのゲームから持ってきたネタです。
あのゲームは…個人的に絵が好かなかったのですが、内容は楽しめましたから
ネタ再利用の一環ですね。

18 :恐怖の亀裂の作者:04/04/29 23:38 ID:???
名無し獣弐さんへ

どうもお疲れさまです。何時の間にか自分の話が保管されていてこちらは今日まで気付いていませんでした_| ̄|○

19 :恐怖の亀裂 232:04/04/30 01:26 ID:???
遂にレイバークラブの猛攻?を通り抜け繭に到達する小型寄生体。その数2体…。
繭の中に潜り込みのに成功した寄生体は機体フレーム構築中のフレームに寄生する。
「ノオ〜〜!?如何なるんでありますかぁぁぁ〜!?」ファインの頭の中にはほんの少し前のグロテスク変身シーンがフラッシュバックして半分パニック状態に成っていた。
「オチツケ!キサマオレヲダレダトオモッテイル!!!」何時の間にシートの機能まで使える様になっていたのかこう言う時の為の電気ショックが放たれる。
「ぐえっ…」だが彼が慣れて居る筈も無く電気ショックの出力は最大で蛙の潰れたような声を上げファインは気を失ってしまう…。「シズカニナッタナ…セワノヤケルヤツダ。」
本人はいたって気にしていないようだった…。

繭の中で機体は変異を起こす…と言うよりその情報を内包した姿で機体構成が急速に進んでいる状況だった。
「マダオキンナ…ソレッ!!!」電気ショックをもう一発放つ。今度は出力を押えて。「あぐっ!?ここは?って何で電気ショックをを貴方が仕えるのでありますか!?」ファインは叫ぶ。
「ナイブキコウハホボリカイシタ。コンドハオマエガイナクテモトリアエズナライケルゾ!」自身たっぷりな回答が返ってくる。
「それはそれは…負担が減るので助かるでありますねぇ。」と機体の状況を確認する。機体はフレームパーツの構成中でその情報には共和国軍の物が本格的に使用されている部分が有る。
「ちょっと良いでありますか?」突然相棒に声を掛ける「ちょっとここを…。」会話?が行われそれはパーツ作成され始める。目の前に居る存在への対応の為だった。

外ではまだ壮絶なもぐら叩きが行われていた…「ははは…はーはっはっは!!!貴様等!そこまでしてこれになんの執着が有るっ!」レイバークラブを駆り寄生体を薙ぎ払いながら叫ぶ。
狂喜乱舞すると言う表現が似合うほどザクサルとレイバークラブの動きは嬉々としている。まるで力無き者を踏み躙るのがたまらないという感が漂う。
「あいつは…大丈夫でしょうか?」外野席になったレクスはサーベラスに聞く「解らん…しかしこの状況だ引っ張り出されるのは時間の問題だろう。機体の完成と何方が速いかものか…?」
「おっまた1体…また1体。」レクスは更に繭に到達した寄生体を確認する。その内通算5体目の寄生体が内部に侵入し少し経った時だった。

20 :恐怖の亀裂の作者:04/04/30 02:35 ID:???
だああああああ!!!今更気付いた〜〜〜_| ̄|○ ”^”に…_| ̄|●

21 :恐怖の亀裂 233:04/04/30 05:26 ID:???
その頃…繭の内側では。
入り込んでいた寄生体のコアがコアブロック化が終了していた。「おお!これで起動電源は確保できたようでありますね!」
「トウゼンダ!!」背中のフレーム基部と腰辺りの二つのフレーム基部が繭に接触する…。

繭が一際明るく輝き出したかと思えばそれは3つの影に姿を変える。その影の作り出す闇の中には…死神が息を潜めていた。

「この気配!貴様かあぁぁぁ!!!毎回毎回妙〜〜な時に遭うものだなあっ!!!」
繭の中身が誰か解るとより一層狂気が漂うザクサルの声とそれに呼応するかの様にレイバークラブもその異様な様相を見せる。寄生体の体液に染まった装甲が開き剥き出しの器官が迫り出してくる。
「早々に沈めっ!!!」その器官に光が集まると砲塔も無い胸部から高速で光弾が放たれる。それは影に触れると形を失い影をそって流れて行く。そして後方にあるパーツ整列用のベルトコンベアを破壊する。
「おお〜受け流すことが出来るのでありますか!?」大げさに喜ぶファイン。「おのれ!ならばぁ!!!」巨大な鋏が機体を襲う。その時初めてその場から動くと予想以上の速度で上昇し天井にぶつかりそうになる。
影は3枚の翼…腰の左右に2枚背中から特殊な形だが何かと言うなら辛うじて翼と言えるマント状の物だ。

各々の翼は本体よりも大きい。それが完全に広げられ影の中身が明かりに晒される。
その姿はこれと言って大した変化はないロードゲイルの胴体しかし細部はデータベースに存在する者とは一致しない。装甲が単純に解る追加強化の他にその隙間から緑の光が漏れている。
手足はキメラと通常のブロックスでフレームを作り肘より下と膝より下はフレームは最小限で大半は装甲と武器で形成されている。脚部の先には足は無く装甲の組み合わせでサイズに不釣り合いの踵とそれに見合わない小さな爪先がある。
肘より下は約半分程に砲身を切り詰めたレールキャノンとミサイルポッド。更にはその部分と正反対方向に何かが在る。それを覆う装甲はそれ自体がリニアマグネイズソードと同様の機構を持ちゆっくりと振動している。
全体を覆う訳で無く上下を挟む様になっているので中身の火器が確認出来たと言う訳だ。脚部も同様で前方の装甲は腕部同様のようで爪先に各2枚の斧型の爪が有る。
「出来損ないの死神め!」武装を粗方確認したザクサルは”死神”に向けてミサイルを発射した。

22 :恐怖の亀裂 234:04/04/30 06:41 ID:???
ミサイルが”死神”に迫る…頭部には襞?の数が倍になっていてそれ等は元の物より一回り大きい。
その目が光り口を開くと何かの音波をミサイルに浴びせる。するとミサイルは目標を失いゆらゆらと不規則な軌道を描き天井や壁等に着弾する。
「ジャミングか…ならばお望み通り格闘で仕留めてやろう!」レイバークラブは飛翔する。しかし流石にそれを待つ気はファイン達には無くレールキャノンの砲弾がレイバークラブを襲う。
「ふん!小賢しい!」鋏で砲弾を握りつぶすと砲弾が爆発する。損傷はすぐ回復出来る範囲だが直撃した場合はそうもいかないだろう。目の前に居る筈の敵機もそれに紛れて姿を消していた。
レーダーを確認するとレイバークラブと”死神”の位置は完全に重なっている。

「下か!」胸部の4枚の鰭が真下に放たれる。しかもまだ長さに余裕が有ったらしく倍以上の長さに伸びる。衝突音が響くが手応えは全く無い。
「如何言う事だ!?機体性能ならこちらが上…しまった!相性かっ!?」彼に勝るゾイド乗りはまず存在しない。
特にこの様な場所なら尚更だ。時点の位置でレクス等やファイン達の部隊の小隊長クラスと迫る者は居れど越える力を持つ者は居ない。
この状況で遅れを取る可能性が有るなら機体相性しか考えられない。”死神”のデータはレイバークラブに勝る物等何一つ無かった。意外性以外の話だが。
今度はミサイルと一緒にレールキャノンの砲弾が直撃する。「おのれ!ちょこまかと…。」苛立ちが隠せない様子だった。
この時点でザクサルのファインに対する評価は獲物から鬱陶しい敵に既に格上げされておりついでに昨日の借りも有る。

「ならば!」そう言うとレイバークラブは頭の上に尾を戻す。この状態なら直撃を受けても大したダメージには成らない。その上機動性と正面火力、格闘戦での手数が増える。
少し離れた所に”死神”の姿が有る。それはあっと言う間に目の前に到達し両腕を振り下ろす。それを鋏一つで受け止めるレイバークラブ。振動ブレードの効果を真面に受け止め健在の鋏はかなりの高度を誇る事だろう。
とよく見れば上下を挟む形状を利用して左右に爪を突っ込み受け止めていたのだった。「ふん!形状を理解できればこの程度なら…。」そのまま振り回し壁に投げつける。
しかしその際に爪先の斧状の爪で装甲を引っ掻かれ大きな傷が鋏に出来ていた…。

23 :閻魔の策動 145:04/04/30 09:35 ID:???
「あ…。」
その直後、ガーゴイル型ゾイドの体に異変が起きた。最初はゴドスと同等のサイズしか無かった
それが、アロザウラーと同じサイズにまで巨大化したのである。今度は怪ゾイドが数機合体して、
同じくドラゴン型の巨大ゾイドとなった。サイズはゴジュラスと同じサイズであるが、形状は
先日ポルトに現れた物と同型であり、それなりに強力なはずであった。しかし、ガーゴイル型ゾイド
の敵ではなく、同じように捕食されてしまった。ガーゴイル型ゾイドはデスザウラーサイズにまで巨大化したのだった。
「こ…こんなゾイド…今まで見たこと無い…。」
マオは唖然としながらそう呟いた。
「そう…あのゾイドは君らの帝国、共和国などが考えているゾイドとは全く違う概念によって
作られた代物だ。君らが使っている一般的なゾイドに使用されている技術は元を正せば地球人が
持っていたロボット工学がフィールドバックされた物。しかし、そんなロボット工学も私に言わせればもう時代遅れなのだよ。」
「それ、私に対する挑戦か?」
ハガネはエーマを思い切りにらみ付けた。しかし、エーマは表情一つ変えない。
「しかしそうであろう?ロボット工学は既に前時代の異物にすぎん。自然物をベースとした機械式
ゾイドを使っている君ら帝国と共和国も同様だよ。機械では所詮生物ほどなめらかな動きは出来ない。そして、ゾイドに関しても単なる自然物に過ぎない下等生物では限界がある。私に言わせてもらえば、
これからの新しい時代を担う新しい技術は遺伝子工学なのだよ。」
「遺伝子工学?」
「そうだ。遺伝子を組み替えて全く新しい生物を作る。遺伝子を組み替えればより強い生物を
際限無く生み出せる。これこそが遺伝子工学。私は最強のゾイドを作り出すために昔からその研究に取り組んできたのだ。」
「ハ!!!…まさか…。」
二人はハッとなった。

24 :閻魔の策動 146:04/04/30 09:38 ID:???
「そうだ。世間一般では“キメラブロックス”と呼ばれるゾイドや、君らが戦った三鬼衆、
“バイオガーディアン”、そう、君が思わず吐き気をもよおしていた怪物だよ。これらはみな私が遺伝子操作で作った物だ。」
「じゃあ、ヤツラが生物的な外見をしていたり、人の言葉をしゃべっていたのは…。」
「そうだ…それらは君らのゾイドと違い、機械など全く使わない純生物。もっとも、
バイオガーディアンは若干サイボーグ化してあるが…。しかし…それらもアレを生み出すための試作品に過ぎない。」
エーマはそう言うとガラスの向こう側のガーゴイル型ゾイドを指さした。
「アレこそは世界に存在するあらゆるゾイドの優れた遺伝子を組み合わせ、完成した、私の
最高傑作にしてこの世で最強のキメラゾイド。よって私は“キメラサタン”と命名した。」
「キメラサタン…キメラの魔王…。」
「フ…魔王とは心外だな…。私は神になったのだよ。かつて神がこの世に生ある物を生み出した様に、
私も新たなる生物を作り出した。私はキメラサタンと共にこの世界の神としてこの世界に君臨するのだよ。ハーハッハッハッハッハ!!!!」
「く…狂ってる…。」
「狂っているだと?私は至って正常だよ。私の崇高なる野望の素晴らしさに気付かない君らの方がおかしいのではないかな?」
エーマが不敵な笑顔でそう言った直後、マオは思わずエーマに殴りかかろうとした。
しかし、エーマの周囲に張り巡らされた電磁シールドには敵わず、感電した後、跳ね返されてしまった。
「無駄だよ。君らが何をしようとも…。」
「く…。」
エーマは再び不敵な笑い声をあげた。と、その時、今度はハガネが口を開いた。
「一つ聞きたい。あのゾイドの再生能力。アレは一体何なんだ?アレほどの再生能力を持った生物は
見たこと無いし、真オーガノイドですらもアレほどの再生、進化力は持ってない。」
「それがいたのだよ。アレほどの再生力、進化力を持った生物がな!!!」
「な!!」
「そう…それは君らが“ガイア山”と呼ぶ山にいた。あのゾイドは凄かった。まさに魔物と
言うべき怪物だった。完全野生体や真オーガノイドはおろか、私が作り上げたキメラすらも
取り込み自分の力としてしまう魔物。どうにか手に入れることが出来たその遺伝子を組み込んだ私のゾイドは最強なのだよ。」

25 :閻魔の策動 147:04/04/30 09:42 ID:???
「やっぱりそうだ!!あの再生力、どこかで見たことがあると思っていたらあのガイア山の魔物だったのか!!!!」
エーマの言葉に対し、ハガネはそう叫ぶのだった。
「ガイア山の魔物!!?噂には聞いたこと有るけど…。」
マオも思わずそう言ってしまうのであった。“ガイア山の魔物”それは一時帝国と共和国両軍の
一部の人間を騒がせていた怪奇現象であった。それは、ガイア山という山脈近辺で帝国共和国両軍の
ゾイドがたちまち行方不明になるという事件から始まるものであった。
「では、冥土の土産話もそろそろここまでだな。私はそろそろ行こうと思う。」
「行くってどこだ!!」
二人の前から立ち去ろうとするエーマに、マオが叫んだ。エーマは振り返りもせずに言った。
「世界へだよ。キメラサタンが完成した今、私が世界の神となる時が来たのだ。まず手始めとして
ポルトのウェンディーヌを取り込む。そうして強大なエネルギーを得た後、キメラサタンの分身を幾重にも作り出し、世界大戦に乗り出すのだ。」
「そんなふざけたことはさせない!!!」
マオとハガネはとっさにエーマに飛びかかった。しかし、再び電磁シールドで弾き返されてしまった。
「無駄だよ。お前達ごときの力でその電磁シールドを破ることなど不可能。」
エーマは不敵な笑い声をあげる。
「ならばこれならどうだぁ!!!!!」
マオがそう叫んだ直後だった。マオの右手がかすかな光を帯びた。マオは生命エネルギー“気”を右拳に集中しているのだ。
「神聖寺気功爆砕拳!!!」
その直後、マオの拳に集中した気の力と電磁シールドがぶつかり合った。
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
マオそう叫んび、その電磁シールドを強引に突き破ったのだった。
「いっつ〜…。」
電磁シールドを突き破ったとはいえ、かなり痛かったらしく、マオは右手首から先をブンブンと振っていた。
「な…何だあの力は…。まさかZiソウル…。」
「違うね。これはただの気功法だよ。イタタタタ…。」
電磁シールドを破られて一瞬うろたえたエーマにマオは迫った。しかし、エーマは再び笑った。
「そうか…Ziソウルでは無いのか…ならば恐れる物では無いな。」
そうエーマが言った直後だった、彼の背後にキメラサタンが現れたのだった。

26 :閻魔の策動作者:04/04/30 09:48 ID:???
>>名無し獣弐さんへ

恐怖の亀裂作者さんの言葉を見て自分も行ってみたのですが、自分の話も
いくつか保管庫の中に入っていましたね。ありがとうございます。

27 :失われし者への鎮魂歌:04/04/30 16:43 ID:???
ケイン=アーベルは旧首都に現れた巨砲「アポカリプス・カノン」内部に居た。
通信の盗聴で「EMP」と言う単語を聞いたケインの頬が歪む。
「困るねぇ…そんな物を使われては、せっかく私が作ったコアノイド部隊が無駄になってしまう…」
ケインは遠隔操作用のコントローラーを取り出し、音声入力で命令した。
「エヴィルツォーネ、指令機を破壊しろ」

「…!?何か来る…」
ウルトラザウルスの周りを、護衛のゴジュラスギガが囲む。
ウルトラの広範囲レーダーに何かが映った。巨大な熱源反応――
「あれは…上陸作戦の時の、化物!!」
そして、沈みかけた夕日を背にして飛来したリーパーは、共和国軍作戦司令部に襲い掛かった。
バスターキャノンが火を噴く。しかし、それらはまたも触手によって吸収される。
「クソッ!奴には…奴には、如何なる射撃も通用しないと言うのか!?」
再構築された砲弾が、それぞれ「持ち主」の元へ返された。それも、悪夢のような速度で。
瞬時に崩壊する護衛部隊を見回し、パニックに陥った司令官はEMPの発射ボタンを押そうとした。
だが、手が届く前に彼はウルトラザウルス諸共消え去った。
「危ない所だ…まさか市街地でEMPを発動するほど馬鹿な軍隊が存在するとは」
ウルトラの居た場所には、巨大なクレーターが出来ている。そして、その大穴を見下ろしているのは
アイアンコング・エヴィルツォーネだった。
僅かに残ったゴジュラスギガがクラッシャーテイルを叩き付けて来た。衝撃は感じる――だが、それだけだ。
エヴィルツォーネの肘と手首に仕込まれたロケットブースターが開く。
「――ロケッティア・ハンマーインパクト!!」
大質量の拳が、超高速でギガを殴りつけた。古代チタニウム装甲が悪い冗談の様に砕け散る。
「他愛も無い、鎧袖一触とはこの事だ!!」

28 :失われし者への鎮魂歌:04/04/30 17:08 ID:???
「誰だ、貴様は!?その機体を動かしているのは誰だ!!」
じりじりと後退する護衛部隊のパイロット達。カメラから送られる映像を見ながら、更にケインは苦笑する。
「貴様らのような雑魚を相手してやる為だけに来たと思うなよ……やはり戻ってきたか、リーパーめ…!!」
エヴィルツォーネの右腕部装甲が持ち上がり、内部のガトリング砲が現れた。左腕も同様に
装甲の内部からレールガンが現れる。
「外部にゴテゴテ付けまくるだけが武器ではないッ!!落ちろォォォ!!!」
ケインは自分が乗っていないと言う事からか、叫びつつも余裕の笑みを浮かべていた。
ガトリング砲から放たれた銃弾の雨が、リーパーを襲う。だがリーパーも巨体に反するスピードと
触手によってそれらを捌く。
空を切るレールガンをリーパーが触手で捉え、エヴィルツォーネに撃ち返す。それは装甲に弾かれる。
超大型ゾイド(片方はゾイドではないが)の戦いとは思えぬほどのスピードで繰り広げられる戦いに、
共和国軍の兵達は介入も出来ない。
――正確には、下手に手を出してその力が自分達に向けられる事を恐れたのだが――
「さっきのハンマーナックル…何だあの破壊力は…尋常じゃ無い」
先程の一撃を受けたゴジュラスギガを見やる。もはやアレがゾイドであったと解る者は少ないだろう。
コックピットがどうなっているかなど、想像もしたくない。
だが、その未曾有の戦いに割って入ろうとする者が2人居た。
「司令部をやられるとはな!!ぬかった!!」
「うん。でも、どっちにしろ逃げ道は無いよ。…護衛部隊の皆さんは僕たちに代わって、あのサイクロプスを
相手してください!こいつらは僕達が何とかします!!」
唖然とするギガの前を走り抜けたのは、エリックとジャスティンだった。

29 :恐怖の亀裂 235:04/05/01 04:34 ID:???
「まあまあ…”出来損ないの死神”はあんまりじゃないんでありますか?」アックスクローで鋏を傷つけ壁に迫る”死神”の中でファインは言う。
わざと飛ばされたまま壁の近くまで行くと機体を反転させ不釣り合いな踵で激突の衝撃を緩和する。装甲をその際独自に予想される振動と反対の周期で振動させる。
その結果は…壁に少し踵がめり込む程度だった。本来なら根本的な結合力が小型ゾイドにも劣るブロックス構造のゾイドが堪えられる筈の無い物をそのレベルまで軽減に成功したのだ。

「ふん…忌々しい私をテスト相手に為ようというのか!?舐めた真似を…。」レイバークラブは何と数百mは離れている”死神”に対してその鋏を強烈な勢いで発射した。
後の確認で彼以外は解ったものだが鋏が生物的な外装であっても内部は機械でありそれ自体が自立飛行をするゾイドなのである。その鋏は翼を広げる…。
出来の悪いディフォルメの烏は強烈な衝撃波を帯びて”死神”に迫る。しかも途中で急減速し発生した衝撃波を残して戻って行ってしまう。「おっと…それは無意味でありますよ!」
今度は壁相手に使用した方法を衝撃波に行う。翼はそもそもそう言う物に抵抗しない性質を持つので受け流す体勢を物理的に当然の様に取る。
装甲の振動で被害がで無いレベルに軽減された衝撃波は壁に吸い込まれる。
「貰ったぁ!!!」その間にしっかり距離を積めていたレイバークラブの8本の副椀成らぬ副脚が襲い掛かる。

それを見てファインはスイッチを押すと…”死神”は物凄い勢いで崩れて下に落ちる。その場には8本の足が壁に深々と刺さっていた。「端から真面に相手をする気が無いという事か!貴様!」
「そう言う事でありますよ。数時間前で飽きてしまったでありますっ!」肘下の部分の中央武装部が回転しザクサルが何か確認出来無かった物が起動する。それは青い光を湛えながら空気が漏れる様な音を立てている。

本体も再接続が終わりそのままレイバークラブに突撃する。「何が出来るっ!?そこまで言うなら容赦はせん!」レイバークラブから砲弾の雨が降り注ぐ。
”死神”の胸部が輝きを増すとそれが全身に伝わる。そして機体サイズ分の大きさのデコイが発生する。「何!?」そのデコイは”死神”より早く砲弾の雨に突っ込み爆発する。
「あれを防御にだけ使うだとっ!?」案の定ザクサルの目からは”死神”の姿は消えていた。

30 :恐怖の亀裂 236:04/05/01 05:36 ID:???
レイバークラブ真上から”死神”が腕を振り上げ降りてくる。「同じ手をまた使うのか?」余裕の構えで鋏を振り上げる。
「くくく…これで終わりだ!」しかしその後”死神”そのまま床の上に立ちレイバークラブは尾のエイとカニの合いの子のカバーを真っ二つにされていた。
そして…その頭上には何か細い物に包まれて青い光のレーザーが近い位置に2筋弧を描いていた…。

「レーザーブレード…。」呆然と呟くザクサル。この瞬間一つの常識が覆されたのだ。
これはファイン達が前々から仮説を立て実験していた「非固体誘導式レーザーブレード」と言う物である。まず確認する事は一つの限界レーザーブレードの威力や攻撃範囲を限定している存在がある。
それは”実剣”でそれを伝導体として使用しない事でエネルギー消費や攻撃範囲の増減、威力のコントロールを目的にした兵器である。
有る水溶液を霧状に噴出するとそれに射出されたレーザーが乱反射し熱で霧が蒸発するまでレーザーがその場に停滞する。
霧はレーザーに接触すると霧が化学反応を起こしてレーザーをほんの一瞬閉じ込める。その時に攻撃対象に接触するとその部分を切り裂く。
問題は射出する水溶液に有ったがつい最近効率の良い物を発見して実現した物である。しかしその所為でレーザーの光は最も威力が低い青系に限定されてしまったのであるが…。
それは今の状況を見ればさほど問題ではなかった様子である。やがてレーザーは絶対量を失い霧も蒸発して消える。

少しの間の後突然糸が切れたかの様にザクサルの笑い声が辺りに響く「きききききき…きゃははははは…。」少しして落ち着いたのであろう…突然喋り出す。
「叩けば埃が出るとは正にこの事だ!一々目障りな予想の裏切り方をしおって!」そしてレイバークラブは向きを変える。「しかし私は他の者とは違う!敗北は糧だ!無駄にあがいて自滅等と勿体無い事はせん!」
そう言葉を残すと脇目も振らずに撤退する。「次は本気でやってやろう…レクス共々八つ裂きにしてくれるわっ!」怒りに歪んだ表情でザクサルは地下に戻って行った。

「とっ所で…中佐?あれは一体?」レクスは脅威の切れ味を誇った光を思い出しながら言う。「ああ…確認した所大変な事が解ったよ。」サーベラスは言葉を続ける。
「レーザーを閉じ込めたいた物は”生水”だ!金属イオンたっぷりの湧き水だ。」

31 :恐怖の亀裂 237:04/05/01 06:30 ID:???
「冗談じゃない!”生水”って!?そこらにあるアレですか!?」レクスは叫ぶ。「そうだ。残念だが間違い無い。しかしだ…水であるなら如何にでもなるだろう?」
サーベラスの言葉でやっと正気に返るレクス。その脅威の切れ味にばかり目が行っていたらしくよくよく考えてみればやはり水なのだ。
「しかしこれはまた厄介な事だが蒸発させれば如何にかなるが…攻撃の瞬間のみ使えば良い分使う方が有利だ。」更にサーベラスは続ける。
「その上に特性上物理的な方法では受け止められない。擦り抜けてきてしまうからな…。撃たれたら避けるしか無い。」レーザーブレードとは言っているが実際は射撃兵器だったりする。
非常に分類し辛い物だが射撃兵器の分類に入る。何しろレーザーも水も射出しているのだ。無理矢理な造語を作れば”停滞切断物質射出兵器”とちんぷんかんぷんな物になる。

「しかし恐れていた程の者が出て来なくて良かった良かった…。」心底安心している様子のサーベラスに突然ファインの通信が入る。「酷いじゃないでありますかぁ〜〜!?」
「済まん済まん…あの状況では如何しようも無くてな。残念だが苦労をして貰った訳だ。」みもふたも無い事を言う。「あううううう…。」今までの戦闘を熟した者が上げるような声では無いとそこに居る者は笑っていた。
「うわぁぁぁぁん…。もう来ないでありますよぉぉぉ〜。」何故そこで泣く?と共和国軍に疑問を投げ掛けてファインと”死神”はその場から飛び去って行った…。

「行ってしまいましたね…。」レクスは言う。「そうだな…唐突に現れて唐突に去って行ったな。」と下を見る。
下にも唐突に現れてそのままこの場に馴染んでしまったゴリラ型生物兵器が居る。「彼等も唐突に去って行くのだろうか?」サーベラスは言う。
「それは無いと思いますよ?他に行く当てが無さそうですしね。」彼等は視界から消えて行くファインの機体を見送っている様にレクスの目には写った。

「そこまでよ!止まりなさい!」ディープフィアーの開けた穴から地上に向かって上昇をしていた”死神”だったがやっとの事で地下に降りて来ていたヴァイスリヒトの面々と鉢合わせになったのである。
「つ〜かま〜えたっ!」しかもあっさりとサーラのストームラプターに捕まえられてしまう。「何ですとぉぉぉ〜〜!?」
油断大敵…それを絵に描いたような出来事だった…。

32 :閻魔の策動 148:04/05/01 08:51 ID:???
「さらばだ。帝国と共和国の戦士達よ。」
エーマがそう言った直後、エーマはキメラサタンと融合した。普通のゾイドの様にコックピットに
乗り込んだのではない。そのままエーマの体がキメラサタンの胸部にめり込んでいく形で融合したのだ。
「さらばだぁ!!!」
「ああ!!まてえ!!」
キメラサタンと同化したエーマはそう叫び、キメラサタンは背中の巨大な翼を開き、そのまま天井を
突き破って行ってしまった。その時、ハガネは叫んだ。
「待てえ!!!!何でガイア山の魔物を蘇らせたんだ!!!これじゃああの娘が安心して眠れないじゃないかぁ!!!」
「あの娘?」
その時だった、部屋中のあちこちが爆発を始めたのだった。
「うわああ!!こんな所で死ぬのは嫌ぁぁぁぁ!!!!」
二人は一瞬戸惑ったが、その直後、壁を突き破ってカンウとゼノンが現れたのだった。
「カンウ!!!」
「ゼノン!!!」
そして、その背後にはライン達を初めとする他のみんなもいた。
「脱出口を発見しました!!さあ急いで!!」
マオとゼノンはそれぞれゾイドに乗り込み、その脱出口へ向けてひたすら走った。エーマは
もうここには様が無いと判断したのか、全然関係ないあちこちから爆発音が響き渡り、
落石や自身なども起こっていた。そして、怪ゾイドの群はそれらに巻き込まれて次々に破壊されていく。
「急げ急げぇ!!!」
マオ達は脱出口をひさすら走った。そして、マオとハガネはそれまで起こった事、エーマとのやりとりなどを皆に話した。
「そ…そんな事が…。」
「な…なんかよくわからんがとにかく滅茶苦茶すげえ事が起こってるって事だよな…。」
流石に皆も驚きを隠せないでいた。その時、今度はマオがハガネに対して言った。
「ハガネ…あんたがさっき言った“あの娘”って何?それに、あんたあのガイア山の魔物に対して何か知ってるみたいだけど…。」
「ガイア山の魔物を倒したのは私だ…。」
「ええ!!?」

33 :閻魔の策動 149:04/05/01 08:55 ID:???
ハガネの一言はマオを驚かせた。そして、ハガネは全てを話した。ハガネは、ガイア山における謎の
ゾイド失踪事件を調査せよとの命令を受けた後、当時最新鋭機としてロールアウトしたばかりだった
セイスモサウルス、つまり二代目ゼノンと共にガイア山に赴いた。その途中、いきなり襲ってきたが
返り討ちにした盗賊の頭からガイア山のは魔界と聞かされた。そして、ガイア山に到着した後、
情報収集の為にゼノンを降りて近辺の村へ行こうとしていた途中、山の中で迷子になっていた
アリスという名の一人の少女に出会った。その少女を村までおくって分かれた後、村の人に話を
聞いたとき、魔物の事を指していると思われる戦闘ゾイドばかりを襲う怪物の他に、幽霊が出ると
いう噂を聞いた。幽霊の噂については、当時のハガネは信じられなかったが、怪物の噂は調査する
価値があると見て、次の日、ゼノンの元へと戻った時、再びアリスと出会った。
そしてその時に出会った。ガイア山の魔物に…。その姿は地球の神話に登場する怪物、
"ヤマタノオロチ"を彷彿とする外見をしており、セイスモサウルスすらも小さく見える程の
巨大さと、圧倒的なパワーを持っていた。ゼネバス砲で体に穴を開けてもたちまち再生されてしまう。
ハガネとゼノンは終始圧倒された。そしてハガネはアリスから信じられない事実を聞かされた。
目の前にいる怪物は元々アリスの友達であった野生のエレファンタスだと。
その野生のエレファンタスに変な物がくっついた後おかしくなって、他のゾイドを取り込んで今の
ようになったと言うのだ。まるで漫画のようなとんでもない話だが、彼女の言ったことは本当だった。
ゼノンが怪物の8つの頭部に噛みつかれ、そのまま噛みつぶされそうになった時、ハガネのAIに
一つの映像が飛び込んできたのだった。そしてハガネは理解したのだ。この惑星Ziの数々の戦争で
死んだ者の怒りや憎悪、憎しみ、無念が凝り固まって出来た残留思念が野生のエレファンタスを
乗っ取り、怪物へと変えてしまったのだと。そしてハガネは決意した。怨霊に取り付かれたエレファンタスを助けると。

34 :閻魔の策動 150:04/05/01 08:57 ID:???
そして、ハガネはゼノンの頭部を怪物の胴体に突き刺し、
怪物のコアとなっていたエレファンタスを引き剥がした。コアを失った怪物は無力化し、
そのままゼノンの全身の火器によって撃ち抜かれ、消し飛ばされた。アリスはハガネに礼を言い、
エレファンタスと共に姿を消したのだった。その後だった。ゼノンと怪物の戦闘の際に起きた
爆発音に驚いて駆けつけてきた村人からアリスは既に50年前に亡くなった人間だと聞かされたのは。
ハガネはウソだと思ったが、実際に彼女の墓も存在した。そして、あの時出会ったアリスこそが、
あの噂の幽霊だったのだ。当時のハガネはその衝撃のあまりAIがショートしてしまった。
しかし、反面その出来事がきっかけになって、ハガネは超常現象に興味を持つようになったのだった。
「なるほど…私達の知らない所でそんな激戦が…。」
「そう…エーマはそのガイア山の魔物の遺伝子を復活させたんだ。真オーガノイドすらも取り込む
悪魔の力を…。これではあのアリスが安心して眠れない!!だからなおさらヤツの好きにはさせられないんだよ!!」
ハガネは思い切りそう叫ぶのだった。

「所属不明機接近!!機影は多数!!!!」
エーマの操るキメラサタン率いる怪ゾイドの群に、地上に残っていた共和国軍と帝国軍は混乱状態に
あった。どうにか頑張ってはいたが、敵の数は多く、両軍共に押されていた。
「ポルトへ行く前の準備運動代わりに少し遊んでやろう。」
怪ゾイドが次々に両軍に襲いかかる光景を遠目で見ながら、エーマは笑ってそう言った。

35 :閻魔の策動作者:04/05/01 09:08 ID:???
>>失われし者への鎮魂歌作者さん
アイアンコングエヴィルツォーネ・・・なんかとんでもない化け物じゃないですか。
リーパーと言いそんなのどうやったら倒せるのかという今日この頃。

>>恐怖の亀裂作者さん
水が光を吸収するという性質は知っていましたが、それを利用したというアイディアは面白いと思いました。

とりあえず自分の話ではこれから最後の戦いへと進んでいきます。
ちなみに現在は新シリーズの執筆なんかしていたりするんですが、
主人公とかは大体決まっても仲間キャラとかその他のキャラがなかなか決まらなかったリするんですよハイ。

36 :恐怖の亀裂 238:04/05/02 05:00 ID:???
嫌みをたっぷり込めてラフィーレは言う。「情けないものだな。こうもあっさりと捕獲されるなんて…お前の母親はきっと泣いているわよ?」
一方ファインの方はと言うと「じゅげむじゅげむごぼうのすりきれ…」と何かボソボソと呟いている。「ふぅ…全く往生際が悪い!」肩が上がる程思いきり息を吸ってラフィーレはマイクに向かってこう言う。
「現実逃避をするなこっちを向け!私の話を聞けぇ〜っ!!!」と耳を覆っても大音量で聞こえる声を出した。当然マイクを伝っているので数倍以上の音量である。
その一方で「ねえ?キリカおねーちゃん?アレ何?」とサーラはキリカにブツブツ喋っていた言葉の意味を聞く。「そうねぇ…確かおまじないか何かよ。」キリカは答える。
「そうなんだぁ〜。キリカおねーちゃん物知り!」その横で「チッ…。」フェニスはキリカが真面に答えてしまったので適当に話題をごまかしたらほんのちょっと御馬鹿な嘘を教えようとしていた為舌打ちをする。
「これは何かしら?ふふふ…良く見るとこのロードゲイル兎耳みたいな角が付いてる…。その上リボン見たいな物まで!?翼を引っ剥がしたらもっと何か有りそう…。」
ソニアは翼の陰に隠れていて今まで誰にもばれていなかった秘密の装備を簡単に見付けて妙なテンションで喜んでいる。「ぜ・ん・い・ん・静かに!!!」ラフィーレは更にマイクの音量を上げて叫んだ。

「全くしょうがないでありますねぇ…若いのにヒステリーな。しわが出ぎごぉっ!!!」どうやらラフィーレは何時の間にか彼の機体に乗り移っていたらしい。
しかも随分とあっさりコクピットカバーを開け強烈な左ストレートをその右頬に捻じ込んでいた。「女に対して失礼な奴だ!雀の涙程でも女に対しては気を使え!」
敵の機体に乗り込んで来るのは非常識でも彼女に言っている事に間違いは無かった。

「さあ今度こそ…ってあれ?」無防備な状態なら女性であっても軍役に服する者のクリーンヒットのパンチなら威力はだろう…しかも微妙に顎に入っていたので完全に気を失っている。
「ひぃっ!?…何だ甲殻皮膚か。びっくりするじゃない!」体と一緒にピクピク動いている甲殻皮膚に驚いてしまったのが気に触るのかファインを蹴り俯せにする。
「おっおねえさま?何か凄い音が聞こえた様な気が…?」ソニアは中で何が起こったのか粗方気付いていた様だがあえてそう聞いた。

37 :恐怖の亀裂 239:04/05/02 06:38 ID:???
「やっちゃったご免なさい!」モニターに手を合わせて申し訳なさそうに謝るラフィーレの姿が見える。
「やっぱり。」口に出したのはサーラだけだが他の者もそう思っていた。

「サーラお願いね。話は付けて置いたからネオゼネバスの宿営地にその子を送り届けておいて。後は任せるから…。」ラフィーレはそう言って機体を飛び立たせようとするが振り向いて言う。
「後お菓子とかに釣られちゃ駄目よ?私達の立場は共和国に協力するけどネオゼネバスには干渉しないが取り敢えずの立場だから。」心配そうに言いながらもストームラプターを起動させる。
4つの点が空に消えて行く…「おねーちゃん達また明日〜〜!」
そう言うと自分の機体を動かし一緒に抱えていた”死神”改めラビットホーンをしっかりと押さえゆっくりと飛び立つ。

「ふむ…機体だけか。間違い無いね?お嬢さん?」アービンはラビットホーンを見てサーラに状況を聞く。「は〜い!お兄ちゃんは…」その後の経緯を説明されて周りに居た全員が笑い出す。
「あいつ…馬鹿だ馬鹿だとは思っていたが遂にやったか!」先程の事件で減俸を喰らったばかりのレミントンは笑い転げる。
「駄目ですねぇ〜独り言は口に出しちゃ駄目ってぇ〜あんなに言っていたのにぃ〜。」ルディアは笑ってはいたが目は笑ってはいなかった。
「ああ〜中尉の馬鹿ぁ〜!!!」1人だけ頭を抱えているシュミット。「何とまあ…正に口は災いの元ですね。」シュミットを見ながらディオスは笑っている。

「ねえ!リトルレディ?ラビットホーンって君が名前を付けたのかい?」ストームラプターのコクピットで毛布に包まっているサーラにベルフは語り掛ける…端から見るとかなりやばい妄想が起きそうな状況だった。
「え〜っと?誰?」サーラは聞き返す。「あれぇ!?自己紹介してなかったけ?僕はベルフ=スクラワル!プラズマ兵器開発のスペシャリストで第4小隊の実働戦力を現場指揮してるよ。」何を狙っているか解らない自己紹介。
「ふ〜ん…。そうだよ。本当は兎耳ちゃんって呼んでたけどそれじゃあ可哀想だってソニアおねーちゃんがそう言って付けてくれたんだよ!」自身たっぷりに言う。
「そうかい。解り易くて良い名前だよリトルレディ!変に長い凝った名前付けようとする奴が多いからねここの人は。」そう言ってベルフはその場を去る本当に何を狙っているか解らない男だった。

38 :閻魔の策動 151:04/05/02 09:52 ID:???
第5章:ポルト決戦

「いきなり来たと思ったら何だよこの数は!!このままじゃあキリがねえな…。」
ホバーカーゴ二番艦を背に4連バスター砲を撃ちまくるキャリングの中でアイザックが愚痴った。
どうにか怪ゾイドの群を撃退出来ていたが、次々になだれ込んでくる敵に押されていた。
「そろそろ遊びも終わりだな…。」
次第に押されていく帝国と共和国軍の姿を見ながら、エーマはそう呟いた。と、その時だった。
「エーマァァ!!お前の野望もここまでだぁ!!!」
白い光を全身に纏ったスーパーマトリクスドラゴンがキメラサタンに背後から体当たりをかけたのだった。その衝撃にキメラサタンは怯んだ。
「まだまだぁぁ!!!」
そして、間髪入れず、今度はその足下の地面を突き破ってカンウとゼノンが現れたのだった。
カンウのPMBユニットマグネーザーが、ゼノンのストライクレーザーバイトシザースがキメラサタンの足をそれぞれ破壊した。
「次ぃ!!!」
両足を破壊され、倒れ込もうとしたキメラサタンに今度はジェネラルとエナジーライガーが超高速で
突っ込みをかけ、それぞれバスタークローとエナジーウィングで横っ腹を切り裂いていった。
「阿修羅南無網観音仏。」
攻撃はそれで終わりではなかった。今度は倒れ込んだキメラサタンの背中にアシュラゲイルが
4つのマグネイズスピアを突き刺し、そのまま高圧電流を流し込んだのだった。キメラサタンの全身がスパークした。
「みんなぁ!!生きてたんだ!!!」
絶望しかけていた両軍の兵士達は一斉に希望を取り戻した。
「ようし!!怪物のボスは死んだぞぉ!!後はザコ掃除だぁ!!!」
倒れ込み、真っ黒に焦げたキメラサタンの体を見た一人の兵士がそう叫んだ。しかし、ハガネは言った。
「いやまだだ。ヤツはまだ生きている。」
彼女の言うとおり、キメラサタンは生きていた。ボロボロのその体はあっという間に再生し、たちまち元通りになったのであった。

39 :閻魔の策動 152:04/05/02 09:54 ID:???
「う…ウソだろ…。」
「あいつ…機械じゃねーのか?」
その様子を見ていた両軍兵士達は唖然としていた。
「なかなか良い攻撃をするなあ…それにしても、生きていたとはな。」
「ああ!おいら達があんな事で死ぬもんか!!」
抑揚のないエーマの言葉にクーゴが力強くそう叫んだその時だった。
                「うっげぇぇぇぇぇぇ〜…。」
                   ずげげげげげっ!!
シリアスかつ殺伐とした不陰気をぶち壊したのはマオの吐き気だった。キメラサタンのグロテスクな
再生を見たせいで、再び吐いてしまったのだった。それには思わず全員すっ転んだ。しかし、今度はしっかりとエチケット袋を用意していたのだった。
「ご…ごめんね…あたしこういうの弱いから…。」
必死に起きあがろうとしている者達にマオは謝るのだった。
「な…なるほど…グリーンデビルはグトテスクな物に弱い…っと…。」
ドラグーンネストのブリッジ内部で、一人の兵士がそうメモを取っていた。
「と、とにかく!!お前をポルトへは行かさん!!!」
体勢を立て直したハガネはエーマに対してそう叫んだ。しかし、エーマは顔色一つ変えない。
「行かさん…だと?フッフッフ…、お前達のそんな玩具で何が出来るというのだ…。」
と、その時だった。キメラサタンの前にティルのジーニアスウルフが現れたのだった。
「やめて下さいエーマ博士!!なぜそんな事をするんですか!!!?」
ティルがそう叫ぼうともエーマはなおも表情一つ変えようとしなかった。
「私は人間を越える神の力を手に入れたのだ。私の世界征服の崇高なる野望を理解できぬおろか者は…死ぬべし!!!!!」
エーマがそう叫ぶと共に、キメラサタンの右腕がジーニアスウルフ目がけて振り下ろされた。
「キャアア!!!!」
「危ない!!Ziソウル!!」
クーゴはとっさにスーパーマトリクスドラゴンで飛んだ。そして、寸前の所でティルとジーニアスウルフを助けたのだった。
「アイツに何を言っても無駄だ。それに、オサンゾのじーちゃんはアイツに殺されたんだ。」
「えええ!!!!?」
クーゴの言葉はティルを愕然とさせた。

40 :閻魔の策動 153:04/05/02 09:57 ID:???
「そんな…ウソでしょ!!?オサンゾ博士とエーマ博士は同じ研究に携わっていたのに…何で…。」
「オサンゾは私の世界征服に協力しなかったからだ…。挙げ句の果てには私に敵対してきた。
そこのガキ共が使っているゾイドがそれだ…。だから殺した…。」
「…………。」
エーマの言葉にティルは再び愕然とし、言葉も出なかった。と、その時、エーマは再び言った。
「お前達に少しだけ見せてやろう。世界の神となる者の力を。」
その直後、キメラサタンの口が大きく開かれた。そして、その開かれた口からかすかな光が
放たれたと思ったその直後、超大出力の荷電粒子砲が海に向かって放たれたのであった。
その荷電粒子砲はデスザウラーの大口径荷電粒子砲よりも太く、そしてセイスモサウルスの
ゼネバス砲よりも強いエネルギーを持っていた。その荷電粒子砲が放たれた海の水は一瞬にして蒸発し、海に巨大な切れ目が出来た。
「ウソ…たしかアレって完全生物型のはず…何で荷電粒子砲が撃てるの…?」
皆は目を疑った。特にマオとハガネがそうだった。エーマの話を聞く限り、キメラサタンは
一般的な戦闘ゾイドのような機械化改造ではなく、遺伝子操作によって作られた純生命体ゾイドで
ある。普通ならば荷電粒子砲が撃てるなどあり得ない。そう思ったのだ。しかし、キメラサタンが
荷電粒子砲を撃ったのは事実であった。唖然とする皆を尻目に、キメラサタンの背中の翼が大きく開かれた。
「私はこれからポルトへ行く…。お前達バカに付き合っている余裕はないのでな…。」
「待て!!エーマ!!」
他の怪ゾイドの群をを引き連れ、ポルトへとキメラサタンは飛んでいった。そしてその後を追うようにクーゴ達の乗るスーパーマトリクスドラゴンも後を追った。
「わ!!私たちも行かなきゃ!!!!」
他の皆も、キメラサタンの後を追おうとしたその時だった。そうはさせまいと、怪ゾイドの群が
両軍の前に立ちはだかったのだった。そして、怪ゾイドは、全機が一斉にバラバラに分離した。
何か巨大なゾイドに融合する気である。数百にも及ぶもの凄い数の怪ゾイドが融合すれば想像を絶する怪物ゾイドになることは容易に想像できた。

41 :恐怖の亀裂 240:04/05/03 06:09 ID:???
ベルフと入れ替わりで今度はルディアがサーラに話しかける「あのう〜ちょっとぉ〜良いですかぁ〜?」
「うん!」ベルフの時とはうって変わって簡単に興味を持ってくれる。

「…それはぁ〜やっぱり彼が悪いですねぇ〜…。」がっくり肩を落とすルディア。
事情を聞いたら余計に如何しようも無い事でその上何か有ると彼女自身にも謂れのない事で危険に晒される可能性のある事だった。
そしてルディアは…「聴かなかったぁ〜事にしましょう〜!!!」ぽんと手を叩いてその件を黙殺する事で自己完結する事にした。
「ねえおねーちゃん?何で困ってたの?」実は少し前の彼女の目が笑っていない事にサーラは気付いていた。「ええそれはぁ〜(以下略)。」とルディアは困った顔で言った。

「わかった!おねーちゃん!じゃあ明日は私がおにーちゃんの変わりに着いていくね!」ラフィーレに言われた事は何処吹く風とばかりな事を自身たっぷりに言うサーラ。
「いいんですかぁ〜?本当にぃ〜?」ルディアは念を押して聞く。「うん!困っている人を助けるのがピースメーカーの仕事だよ!」かなり間違った認識であるが方向性は辛うじて間違ってはいない。
広義的に考えれてみれば正解でもあるのだから…。餌も何も無い釣り針を自分から飲み込む様な行為だがその表情からするにそれが当たり前と言うタイプだとルディアは思った。
「それじゃあ〜少しの間ぁ〜お願いしますぅ〜。」ルディアはそう言うとアービンに報告しに行った。

「フェニス?何で私の機体に乗せなかったのそいつを…?」順調に帰路に就いているストームラプターのコクピットでラフィーレは不機嫌そうに言う。「だって…ねぇ?」言わなくても解るでしょう?と言う含みでフェニスは答える。
「それじゃあ解らないんですけど?」とラフィーレは剥れっ面になる。任務も取り敢えず終了と言う事で任務時以外での喋り方になっているヴァイスリヒトの面々。「おねえさまそれは…。」ソニアは何か言おうとするがキリカにそれを言われてしまう。
「ほらさっきの事覚えてる?貴方はそいつを危うく蹴り落としそうになってたじゃない?しかも極自然な振る舞いで…。」それを聞いて「うっ…。」と呟き押し黙ってしまうラフィーレ。
それを見て追い打ちとばかりフェニスの言葉が来る。「今度似た様な事が有ったら問答無用で蹴り落としそうだったから…ね?」

42 :恐怖の亀裂 241:04/05/03 07:09 ID:???
「…そこまで私は信用できないって言うの!?」フェニスの言葉に突然怒り出すラフィーレ。「ふふふっそれなら後で貴方もこうして吊るされてみる?」
フェニスは自動操縦のスイッチを入れてシートの向きを変える。その先には毛布で三重に包まれロープで固定されている男が居る。
それをフェニスは押して遊び始める。「勘弁して下さい。」ラフィーレはそれまでの勢いは何処に行ったのかあっさりと引き下がる。
当然頭は下向きで吊るされている。「あの〜フェニスさん?あの頃から全く変わっていないのでありますね〜せめて…吊るす向きを反対にしては貰えないでありましょうか?」
頭に血が上って目の覚めたファインはフェニスに嘆願するが「だ〜め。もう少しで着くから我慢しましょうね〜。」フェニスはふざけた口調でその嘆願を却下した。

「何時までもやってると後で抗議を受けるわよ?それに私達は正確には兵員に含まれないんだから密告されたら捕まっちゃうわよ。」
フェニスは見るに見かねたキリカが突っ込みを入れるまで吊るしたファインで楽しそうに遊んでいたという…。
もう少しで目的地に着く。海の上であったが彼女達が近付くにつれて海より何かが姿を現す。
「ヒュージスターよりストームラプター!各員へ!00:06時機影を確認した!着艦準備良し!着陸されたし!」管制官の声が聞こえてくる。
「了解!こちらストームラプター!着艦する!」大した事も無く着地を済ますとそそくさと格納庫に全機入っていく。
「格納庫収納後潜航する!準備は良いか!」艦長の声がして程無くしてそれは海に消えて行った。

「これで宜しいんですか?オーナー?」艦長は傍らに立って居る場違いな女性に言う。「ええ…有り難うございます艦長さん。こんな無茶を聞き入れて下さって…。」
それを聞いた艦長はこう答える「それはこちらの台詞ですよ。私達老骨にこれだけの物を任せてくれるのですから…。それよりも姉上がお持ちですよ?」そう言って格納庫を移すモニターを指さす。
「そうですね…。それではお言葉に甘えて失礼いたします。」そう言うと彼女はブリッジを後にする。「それではおもてなしの準備をしましょう…と言ってもここは何処なんでしょう?」
艦内で迷ってしまった彼女の名はセフィーナ=アーヴェラー。その後目的地とは正反対の格納庫で右往左往している所を姉に見付けられたらしい…。

43 :閻魔の策動 154:04/05/03 09:39 ID:???
「そうはさせない!!みんな!!下がってて!!!」
突然そう叫んで前に出たのはマオとカンウだった。そして、直ぐさま背中に装備していた
PMBユニットを両腕に付け替え、それを融合途中の怪ゾイド群に向けたのだった。
「一体何をする気なの?」
ハガネがそう言った時だった、PMBユニットのマグネーザー部分が高速回転を始めたのだった。
「マグネイズサイクロン!!!!」
マオが思い切りそう叫んだ直後、高速回転したマグネーザーから、強烈な電磁嵐が巻き起こり、それが怪ゾイドの群を切り裂いていくのだった。
「そうか!!あいつらもブロックス!!マグネッサーシステムで宙に浮いたり空中合体出来るから、それを狂わせてやれば…ようし!!オレだって!!」
マオの思惑に気付いたラインがそう叫び、ジェネラルの背中に装備されたバスタークローを高速回転させ、電磁嵐を怪ゾイドの群にぶつけたのだった。
「フ…なるほど…。」
ギフもアシュラゲイルの4本もマグネイズスピアを回転させ、電磁嵐を作り出し、撃ち込んだ。
「ようし!!俺達だって!!!」
両軍の電子戦ゾイドが前に出た。ディメトロプテラが、ディメトロドンが、それぞれのレーダーから発する電磁波を怪ゾイドの群へとぶつけたのだった。
                     バアン!!
その直後だった。もの凄い音と共に怪ゾイドの群は砕け散り、爆発四散し、残ったパーツも煙を噴いていた。強力な電磁波に、内部機械がショートしたのだった。
「よし!!」
怪ゾイドを倒した事を確認すると、マオ達は一斉にポルトの方へと走り出した。
「マオちゃん!!乗って!!!」
浜辺まで来たときにハガネがマオに対してそう叫ぶと、カンウはサーフボードに乗る要領でゼノンの
背中に乗り、ゼノンは猛スピードで海を切り裂きながらポルトへと泳いだ。
「俺達も行くぞ!!」
ラインがそう叫ぶと、ジェネラルの背中のバスタークローを展開し、通称「ウィングモード」と
呼ばれる形態を取った。そして、ジェットファルコンのブースターを点火し、ジェネラルは大空を
飛んだのだった。音速には達していないものの、時速500キロはゆうに越えていた。
そして、それに合わせるようにエナジーライガーもエナジーウィングを展開し、空を飛んだ。

44 :閻魔の策動 155:04/05/03 09:42 ID:???
ジェネラルとエナジーはたちまちカンウとゼノンを追い越していった。
そして、同じくアシュラゲイルも飛んだ。出発は出遅れたが、アシュラゲイルは音速を出せるため、たちまちジェネラルとエナジーをも追い越していった。
「あ!!私たちも急いで向かわなくちゃ!!!ゾイドの収容を急いで!!あと、ポルトの方のミオ准将にも連絡を入れて!!」
ホバーカーゴ二番艦のブリッジにいたミルトはそう叫んだ。両軍共に艦の出発の為の準備を急いでいた。

「何ぃ!!!?もの凄い大軍がこっちに向かってくるだと!!?」
ポルトの町で待機していた部隊を率いていたミオがその報告を受けた時にそう叫んだ。
「くそ!!こんな事ならジャイアントトータス持って来るんだった!!!!」
ミオはホバーカーゴ一番艦へと走った。一方その頃、ルーガスはと言うと…
「好き…嫌い…好き…嫌い…。」
相変わらず無気力状態のままゲッソリした面もちで花占いをやっていた。ルーガスはまるで呪文の
ように好き…嫌い…とそう言いながら花の花びらを一枚一枚抜いていく。
「好き…嫌い…好き…嫌い…………。」
ルーガスは沈黙した。ルーガスはかれこれ何十回も同じ事をやっていたが、結局は“嫌い”という結末に終わってしまうのだった。
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!神よぉ!!私とマイハニーは結ばれぬ運命なのかぁ!!!!」
ルーガスが頭を抱えながらそう叫んでいた時だった。彼の元に一人の兵士が駆け込んできたのだった。
「少将大変です!!昨日の所属不明機の大軍がこちらに近づいています!!!!」
「な!!何だと!!?」
その一人の兵士の言葉に、ルーガスは久々にシリアスな表情になってそう叫んだ。
大急ぎでセイスモサウルスに乗り込み、メインカメラをズームした時だった、水平線の彼方から
多数の飛行物体が、こちら目がけて飛んできているのが見えた。その数はとてつもない物で、空が見えない程の物であった。

45 :閻魔の策動 156:04/05/03 09:44 ID:???
「迎撃しろ!!!やつらを町に入れるな!!!他の物は民間人を避難誘導するんだ!!!」
そう叫んでルーガスがゼネバス砲発射ボタンを押し、セイスモの口からゼネバス砲が発射された。
まず狙ったは敵の群の中の最左。そしてそのままセイスモの首を最右まで動かしたのだった。
俗に言う横薙ぎ放射である。それだけで他数の怪ゾイドが切り裂かれ、消滅させられた。
しかし、それでも怪ゾイド全軍からすれば、ほんの一握りに過ぎなかった。
それでも、ルーガスは先程と同じ戦法で次々に怪ゾイドを撃ち落としていった。
一方、共和国軍、そして自警団の皆も港に集合し、怪ゾイドの群に攻撃を仕掛けていた。
「くっそ―――――――!!!なんて数だあ!!火力が足りん!!!!」
さり気なく忘れ去られていた自警団長のゴードンがレッドホーンのコックピット内でそう叫んだ
時だった。ホバーカーゴ一番艦のゲートがゆっくりと開き、その中から一体の巨大なゾイドが姿を現したのだった。
「いやいや!後れてすまなんだ!」
一体の巨大なゾイドの正体はウルトラザウルスであった。そしてその頭部のコックピットには
ミオの姿があった。ウルトラザウルスは大統領専用機の一体のみしか存在しないとされているが、
それは西方大陸戦争時代の話である。現在はあのマッドサンダーの様に、野生体の保護や、
ゾイドコアの培養増殖によって、戦線になんとか投入出来る程にまで個体数は回復している。
しかし、帝国軍と違ってOSを使用した増殖では無いため、マッドサンダー同様、若干弱体化しているが…。
「ルーガス少将!あんた妹ごときにも勝てなかったって言うから、大したこと無いと思ってたら、
なかなかどうして結構やるじゃないか!私もちょっと負けてられないかな?」
ミオはそう言ってウルトラを水平線の彼方にいる怪ゾイドの群へ向けた。そしてミオはその両手を
もの凄い速度でレバーやボタンなどを器用に押し動かした。その直後、正面のモニターの至る所に
ロックオンマークがうじゃうじゃと表示された。
「ファイヤ!!」
ミオがそう叫んだ直後だった。ウルトラの全砲門が開き、正面に向け、一斉発射されたのだった。
その直後、砲弾、ミサイル、ビームの嵐が怪ゾイドの群を襲った。全弾命中、怪ゾイドの一群は影も形もなく消滅した。

46 :失われし者への鎮魂歌:04/05/03 19:15 ID:???
「ストライク…ブレードクロー!!」
トリニティライガーの爪から光の刃が現れ、エヴィルツォーネの装甲に叩き付けられる。
だが、ハエを払うように振われたハンマーナックルによってその機体はたやすく宙を舞う。
「エリック!!…このォッ!!!」
ジャスティンはクリスタルレーザーを展開したが、発射トリガーに指を掛けた瞬間背筋が寒くなり、機体を飛ばせる。
次の瞬間、リーパーの腕から現れた槍の様な物――どこかパイルバンカーにも見える――が大地に穴を開けた。
息をつく間もなく、リーパーにクリスタルレーザーで撃ち返す。だが、それは触手に吸収された。
触手の先端が開き、またエネルギーが集束され始める。だがジャスティンはそれを狙っていた。
ジェノハイドラがエヴィルツォーネの後ろに回りこみ、クリスタルレーザーを連射した。
恐るべき旋回速度で振り返ったエヴィルツォーネ。だが、その後ろには輝く触手を構えたリーパーが――
リーパーの触手が伸びた。それはこちらに向かうエリックの機体を狙っていた。
「――何故!?奴は何を狙っているんだ!?」
Eシールドでクリスタルレーザーを防いだエリックだが、先程の一撃で駆動系統がいかれたらしい。
「軽く振ったハンマーナックルで…こんな威力がッ!?」
ケインの哄笑が、ノイズに混じって通信機から流れる。
<馬鹿め!貴様らは奴が――リーパーが何なのかを知らぬ!!ゴミは引っ込んでいれば良かった物を!!>
エヴィルツォーネの口腔内で、何色とも言えぬ光が舞い踊る。
「エリック、逃げ…」
無慈悲に輝く陽電子の閃光が、ジャスティンの視界を覆った。

47 :失われし者への鎮魂歌:04/05/03 20:10 ID:???
ジャスティンが目を開けた時、陽電子砲の射線上に存在した物は全て消え去っていた。
深く抉れた大地。土台を失って崩壊したビル。そして、跡形も無いエリックの機体。
<ククク…私には出来る!その力があるッ!!>
降下し、巨大な槍でエヴィルツォーネの胸部を狙うリーパー。しかしその槍は、超硬度の拳に弾かれる。
ブースターで加速されたもう一方のハンマーナックルが、リーパーを吹っ飛ばした。
体勢を崩し、砂を巻き上げながら滑って行くリーパーを、ケインは追撃する。
だが、右方からの衝撃を感知し、機体を右に向けた。
ジェノハイドラの荷電粒子砲がエヴィルツォーネに照射されている。だが、装甲が数cm削れたか否かといった所だ。
それでもジャスティンは撃ち続けた。オーバーヒートを表すランプが点滅しても、意に介した様子が無い。
エリックが死んだ。
別に昔から一緒に居た訳ではないし、西方大陸で初めて会った相手だった。
それでも、湧き上る喪失感を押えられない。共に戦ってきた戦友を失った者は皆こうなるのだと言う。
荷電粒子の渦の中を、平然とエヴィルツォーネが迫ってくる。腕部のロケットブースターが開く。
怒りに眩んだ頭の中で、その刹那ジャスティンは死を意識した。
「ロケッティア・ハンマー…」
空を切り、ジャスティンを肉片に変えるはずだった拳が吹き飛んだ。
「聞こえるか、ジャスティン!!おい!!」
モニターに映ったのは、黒いディアブロタイガーとロイの顔だった。後ろに見慣れぬ少女が乗っている。
「ロイ…うん。一応生きてる。でも……でも、エリックが死んだ…!!」
顔を翳らせるロイに、後ろの少女が何か言っている。
――まったく、絶体絶命の時に女連れで現れるとはどういう神経か。
「やめてよね…そんなにカッコ良く出てきて、女の子を乗せてるなんて」
その後は口に出さなかった。
――不本意ながら、妬いてしまうじゃないか――

48 :失われし者への鎮魂歌書いてる物体:04/05/03 20:19 ID:???
>>閻魔の策動作者氏 
出ましたね…確かに究極レベルにヤバイです。それこそどうやったら勝てるn(ry

>>恐怖の亀裂作者氏 んん、それほどの想像力が一体何処から!?

自分も一応新作の企画はしてますが…やはり細かい設定が上手くいきませんね。
以前誰かが言った「斬新な話」を前提にやっていますが、製作は難航中です。

49 :恐怖の亀裂 242:04/05/04 06:28 ID:???
「え〜っと…何時までこの姿なのでありましょうか?」機体を降ろされて尚今度は整備用のハンガーに逆さ釣りされているファイン。
「別名あるまでよ。」妙に嬉しそうな顔で言うフェニス。「ねえ?フェニス?何でアレに拘るの?」キリカは興味を示している。「それはね…。」
「へぇ〜あれが名物なんだ…それにしてもフェニスは彼と同じ村に住んでたのかぁ〜。」ミミール湖周辺の村では悪い事をした子供(特に男子)をそうする風習があるらしい。
その話では擦傷だらけの彼が良く軒先で吊るされていたそうだ。村レベルでは情報の伝達が非常に速くその原因までもが知られてしまう。殆どが喧嘩か払い下げの配達用ヘルキャットの無断使用だったらしい。
「そうそう…それからね…。」「え?そうなの!?」フェニスとキリカは話をしながら何処かへ行ってしまう。
「お〜い!置いてけぼりでありますかぁ〜〜〜!!!」そろそろ顔が浮腫んで来てその内気を失うだろう…必死になって叫ぶが誰も気にしていなかった。

壁際でそれをしっかりと観察しているソニア。「あ…静かになったみたい。もしかして危ない!?」実は総計二時間半程あの状態で居るのでこれ以上は命の危険があると判断してソニアはハンガーに吊るされているファインを降ろす事にした。
しかし近付いて降ろすと気があるとかフェニス辺りに冷やかされそうなのでそれを嫌う彼女は…手に持ったナイフを投げロープを切った。「ええ〜っ!?そんなのってあぎぃっ…。」降ろす事は出来たが当然頭を打っていた。
「まあ潜航中だから起きても無茶はしないでしょう…。」そういうってソニアも格納庫から出て行った…。

「お姉様そんなに怒らないで下さい…。」頭に瘤が出来る威力で殴られて涙目で抗議を言うセフィーナ「何言ってるの!用が在るって言ったから連れて来たのに肝心の貴方が居なくて如何するの!」三倍で抗議が姉より返ってくる。
そして…用のある者が居る格納庫に到着するが「気を失っていますね。それではまた明日に…痛いです!お姉様止めてください!」お前が迷っていたからだと言わんばかりにラフィーレの蹴りがセフィーナを派手に転倒させていた。
「全く…急ぐ必要が無いなら私達を使わないで欲しいわ。」今回の出撃で踏んだり蹴ったりな目に遇った身からすれば当然の権利だと言わんばかりの行動だった。

50 :恐怖の亀裂 243:04/05/04 07:51 ID:???
怒りが頂点に達したと言わんばかりの不機嫌さでラフィーレは格納庫から出て行く…。それを見送ったセフィーナ。
そして白目を剥いて気を失っているファインに寄って行くと取り敢えずロープでぐるぐる巻きに毛布ごと包まれていたのでそれを手にとる。「一度やってみたかったんです!これ!」
そう言うと「え〜い!!!」掛け声と共に思いっ切りロープを引っ張った。確かな手応えと共にファインの体からロープが解かれていく。
そして…毛布も彼から離れると畳まれていた甲殻皮膚が惰性で開き床に当たってファインは意識の無いまま高速回転しつつ立つ。
その後遠心力で最大にまで展開された甲殻皮膚でバランスえお取りながら壁に向かって回って行ってしまった…。
「やり過ぎてしまいました…てへっ!」その年相応の見た目からは考えられ無い程精神年齢の方は追い付いていないセフィーナだった。

「…これって!?本当なのっ!!!」思いきり机を叩くラフィーレ。その勢いで端末に繋げていた携帯端末は宙に浮いた。
「そうみたいですね…おねえさま。」ソニアも溜め息を吐く。その情報には新米社員の受注の受け間違えとそれによって始まったゾイドの制作。
そしてそれを巡ってアーヴェラーファクトリーズ内部で壮絶な内部間の派閥争いが発生したと報告がなされている。
しかもその受注の間違いは外注の繰り返しで盥回しにされた物でしかも発注者の名前には…”ファイン=アセンブレイス”の文字が在ったのだ。
「これは傑作だわ!ははは…。」フェニスもそれを見て笑い出す。「フェニス?それは笑う所じゃないわよ?」またしてもキリカにフェニスは突っ込まれた。
「それでこうなったのね…。」ラフィーレはがっくりと肩を落とす。縁は巡って人を引き会せると聞いた事は有る。
しかしこれ程の悪質なパロディを使用して来るのは勘弁して欲しいとこの時は本気で思うラフィーレだった…。

壁に派手な音を立てて衝突したらしいファインは気を失ったままだ。「これから如何しましょう?」起きるものだとばかり考えていたセフィーナは上手く事が運ばない現実に四苦八苦しているようだった。
「申し訳ございません…何方かこの人を何処か休める場所に連れて行って欲しいのですが?」道行く整備員を捕まえてセフィーナは頼み込む。それは一つの企業を纏める者の姿とは到底思えないものだった。

51 :恐怖の亀裂 244:04/05/04 09:17 ID:???
「え〜っ!?社長〜勘弁して下さいよ〜。こっちはストームラプターの部品交換で急がしいんですから〜。」要求を速攻で却下される経営者の姿。
整備員はそう言うとさっさと持ち場に行く。「う〜ん。こう言う時は如何すれば…それね!それでやってみましょう!」何かを思い付いたらしい。
今度は上目使いでお願いをしてみる…「あの〜社長?女性相手にそれは無いんじゃないですか…色仕掛け。」

「これも駄目でした。今度は如何しましょう?」また少し考え込む。そして何を考えたかハンガーに立て掛けて有ったフレキシブルウェポンドライバーを掴む。
そしてサングラスを掛けて「おらおら〜これが…」とその時点で「やめなさいっ!」と何時の間にか戻ってきたラフィーレに何処からか持ってきたハリセンで突っ込まれる。
「いひゃいへす…。」その一撃で舌を噛んでしまったらしいセフィーナ。「サングラスも外す!全く経営では物凄い手腕を見せる癖に何で何時もこうなのかしら…?」ハリセンを肩に担いでラフィーレは言った。
「ひゃって…ひたっ!」「そう言う喋り方しない!少し黙って!」今度は顔面にハリセンを打ち込んでセフィーナを黙らせるラフィーレ。
「ねえ?この艦に開いてる部屋は有る?」そう言うと「確か営巣と医務室のベットなら開いていますが何方にします?」整備員に聞かれ「近い方に決まっているわ。」そう答えるラフィーレ。

結局不本意だが医務室のベットにファインを放り込むラフィーレ。「酷い話も有ったものだわ。」確認した事実をセフィーナに突き付けるラフィーレ。
「それはしょうがないです。この人は仕事を始めて間も無い人ですし係長に仕事が取れ無ければ帰さないと突然脅されたら判断力を失います。」その社員を養護するセフィーナ。
「その係長は?」「出世が遅れているのが原因だったみたいですし本社から支店の支店長に成ってもらいました。」「ちょっとそれって!?」ラフィーレは愕然とする。
良くある出世と引き換えに転勤と言う解り易い対応。「でも家族と離れ離れだったみたいですから上手くいってますよ?」「…狙ってたのね。」もう何も言うことは無い。
「本当にそう言う事には対応出来るのに何で普通の生活が出来無いの。」これがラフィーレの本音である。

「その様子だと朝まで目を覚まさないだろうからもう行きましょう。」そう言うと2人は医務室から出て行った。

52 :閻魔の策動 157:04/05/04 10:22 ID:???
「うあ…。」
その光景を見た皆は唖然とした。いかにウルトラが強力なゾイドと言えど、ここまで強力ではない。
火力という点ではセイスモサウルスやデスザウラーはおろかデススティンガーにも劣っているはずの
機体である。しかし、目の前のウルトラは明らかにそれ以上の事をやっていたのだった。
ミオが乗っているウルトラはただのウルトラではなかった。そのウルトラにはミオの特別チューンが
施されていた。武装の火力の強化は元より、搭載コンピューターも超高速での演算処理が可能な
高性能な物に交換されており、従来の物より遥かに強力な増幅器を搭載することで、ゾイドコアの
弱体化をカバーし、さらにはゾイドコアブロックを追加ジェネレーターとして幾つも搭載している
という従来のウルトラとは完全に別物的な性能になっていたのだ。元々ミオは技術将校出身であり、
ゾイドについてかなりの技術を持っていた。そんな彼女は准将となった今でも、暇さえあれば趣味で
ゾイドの改造などをやっているワケである。ラインが乗っているあのジェネラルも、元々は
ミオがチューンニングしたライガーゼロであり、ノーマル機に比べ30%以上の強化がなされている
反面、操縦性の劣悪化を招いたが、ラインはそれを見事に操って見せたのでラインの乗機となったなった。
その後、共和国軍、帝国軍、ポルト自警団は砲撃を続けた、かなりの数の怪ゾイドを撃ち落としたが、それでも全滅にはほど遠い物だった。
「みなさん!!落ち着いて行動して下さい!!慌てないで!!」
一方、町の中では、港で砲撃を行っている者達とは別の部隊が協力して民間人の避難誘導を
行っていた。避難していく民間人の中には、昨日マオとラインが出会ったトゥランや、町の不良達、ハガネの出会ったメリムの姿もあった。

「うわ〜…もう戦闘が始まってる!!ハガネ!!もっと急いでよ!!」
「バカ言ってるんじゃないわよ!!これが全速力だよ!!」
必死にポルトへと向かっているゼノンと、そのゼノンの上にサーフィンの要領で乗っていたカンウの
それぞれ中ではそんな会話が行われていた。皆の向かっている向こう側では既に戦闘が始まっており、爆発音が聞こえていた。

53 :閻魔の策動 158:04/05/04 10:26 ID:???
“オラップ島からポルトへ急行組”の中ではアシュラゲイルが最も先行しており、次に
エナジーライガーとジェネラル、次がカンウとゼノン、最後にその後を追うホバーカーゴ二番艦とドラグーンネストの姿があった。

「フ…無駄な抵抗を…。」
次々に味方が落とされていくにも関わらず、キメラサタンと同化したエーマの表情に焦りはなかった。
「エーマァ!!!待てぇぇぇ!!!」
その時、白い光で身を包んだスーパーマトリクスドラゴンが背後からキメラサタンに体当たりを
かけてきたのだった。しかし、キメラサタンは苦もなくかわすのだった。
「ふ…ザコには様など無いのだよ…。」
エーマが抑揚のない声でそう言った直後、キメラサタンの巨大な腕が振り下ろされ、
スーパーマトリクスドラゴンを吹っ飛ばすのであった。そして、再びポルトの方を向いた。
「さて…ポルトで無駄な抵抗をしているザコどもに私の力を少しだけお見せしようかな?」
エーマがそう言った直後だった、キメラサタンがスピードを上げた。もの凄い速度で一直線にポルト目がけて飛んでいく。
「うわ!!デカイのが来たぞ!!」
皆は慌ててキメラサタンに砲撃を行った。しかし、その速度はすざましく、殆ど当たらなかった。
どうにか当たっても、たちまち再生されるだけだった。
「くそぉ!!!エーマ待てぇ!!!」
体勢を立て直したスーパーマトリクスドラゴンも、立ちはだかる怪ゾイドの群を吹き飛ばしながら猛スピードでキメラサタンの後を追った。

「敵ゾイドポルト内に侵入!!!」
兵士の一人がそう叫んだ。キメラサタンがポルトの港に着陸し、町の奥へと進行し始めたのだった。
「させるな!!撃ち落とせ!!」
皆は一斉にキメラサタンに砲撃をくわえた。しかし、キメラサタンは怯みもしない。
今度はデスザウラーがキメラサタンに掴みかかった。

54 :閻魔の策動 159:04/05/04 10:28 ID:???
「フ…旧時代の異物ごときが…。」
エーマがそう言った直後、キメラサタンが片腕でデスザウラーをはらった。それだけの無造作な
一撃で400トンを誇るデスザウラーの巨体が宙を舞った。デスザウラーの誇る超重装甲が、
ぐしゃりと潰れている。何かの悪い冗談のような光景だった。そして、驚愕する皆を尻目に、
キメラサタンはなおも歩を進めた。目指すはウェンディーヌであった。さらに、キメラサタンの後に
続いて幾多の怪ゾイドもポルト内に侵入し、手当たり次第の破壊を始めたのだった。
「さあ、ウェンディーヌよ…我がキメラサタンと一つとなるのだ…。」
天まで届くかのように高くそそり立っているウェンディーヌを見上げながら、エーマは至福の表情でそう呟いた。
「ん?」
と、その時、ウェンディーヌの付近に人が集まっている事に気付いた。なんと、ポルトの住民達が
ウェンディーヌを守るためにキメラサタンの前に立ちはだかっていたのだった。
「ウェンディーヌには近づけさせねえ!!」
「俺達はウェンディーヌと苦楽を共にし続けてきたんだ!!お前なんかに壊させない!!」
「怪物は帰れー!!!」
ポルト住民はウェンディーヌに近づこうとするキメラサタンに対してそう叫ぶのだった。
勇気ある行動であるが、無謀以外の何者でもなかった。
「バカな人間達だ…。」
表情一つ変えず、エーマはそう言った時、キメラサタンの口が開かれた。荷電粒子砲を撃つつもりで
ある。しかし、ウェンディーヌへのダメージを考え、人間が焼け死ぬ程度の低出力で放ったのだった。
「うわぁ!!!」
皆は思わず目をそらし、そう叫んだ。と、その時だった。突然何かがポルト住民達の前に現れ、荷電粒子砲を防いだのだった。
「ったく…あんら死ぬ気かい!!?」
そこに現れたのはゼノンだった。ゼノンがEシールドを展開し、住民を守ったのだった。
「ここは私たちに任せて!!みんなは安全な所に避難しなさい!!!」
ハガネがそう叫んだ時、呼応してゼノンも咆哮をあげた。その咆哮に驚いた住民達は慌てて避難していくのだった。

55 :閻魔の策動作者:04/05/04 10:38 ID:???
>>恐怖の亀裂作者さん
逆さ吊りとかハリセンとか、かなりコメディータッチな部分がありましたね。
所で「悪質なパロディー」って何のパロですか?

>>失われし者への鎮魂歌作者さん
トリニティーの人とかジェノハイドラの人とか前の話に出てきた懐かしい人が出てきましたね。
さあこれから一体どうなるのでしょうか?

現在新シリーズの執筆なんか細々と行っているわけですが、今のところはまだまだという感じです。
一応主人公は諸国放浪をしながらも、何故かたまにさり気無くゾイテックとズィーアームズの抗争に
巻き込まれたり巻き込まれなかったり、伝説の虎がどーとか、だからどうしたという感じの
話を考えているのですが、これがなかなか上手く行かなかったりするんですよ。
トミーがストーリーをもうちっと明確に紹介してくれればまだ何とかなると思うのですが。

56 :失われし者への鎮魂歌:04/05/04 19:17 ID:???
<ククク…つくづくヒーローごっこが好きなようだな、ロイ?そんなプログラムは組み込んだ覚えが無いぞ>
「くッ…黙れ、基地外科学者!!」
サイバーメタルキャノンがエヴィルツォーネの胸部装甲を直撃するが、ダメージは皆無に等しい。
「え?…ロイ、プログラムって…?」
回線越しにアイリスの声を聞いたケインが、面白い物でも見つけた様に笑った。
<その声…私は知っているぞ、アイリス=ボーグマン!!貴様の父親はとんでもない愚行を働いてくれた!>
ケインは両腕部の武装を閉じた。ロイの事だ。装甲の隙間を狙うくらいの事は造作も無いだろう。
<…そうかロイ、さてはお前その娘に熱を上げ――話していないのだな、自分が
『あってはならない存在』だと言う事を!人間ではないということを!!>
最初の一言に熱くなりかけたロイの体が、後の言葉に一瞬で冷たくなる。
一瞬の静寂。動く物は、吹きすさぶ砂嵐と、空を舞うリーパー…
「ッ!!?」
機体を横にジャンプさせ、空からの超音波メスをかわした。いや…脚部を掠った。
急に、機体の動きがぎこちなくなる。掠った程度でも超音波メスは確かに、関節にダメージを与えていた。
<リーパーを倒せるのは今この世界にただ一人――そう、私だ!!>
リーパーの槍を弾き、ハンマーナックルの重い一撃をその胴体に叩き込む。
低く、総毛立つ様な不協和音―恐らくは、リーパーの『鳴き声』であろう―が、荒野に響き渡る。
「ほざけ、マッド野郎!!根拠も無しに――」
ケインの口から、最高に楽しいと言わんばかりの嘲笑が漏れる。
<根拠ならあるとも!!このエヴィルツォーネはキングゴジュラスと同じく『特別なゾイド』なのだから!!
それらは皆太古の昔にリーパーを倒すべく古代人達が作り上げた物だからな!!…だが、奴らさえも真理に
たどり着く事は無かった…リーパーが、惑星Ziそのものであると言う事に!!>

57 :失われし者への鎮魂歌:04/05/04 19:40 ID:???
「何を言っている!?意味不明な言葉で撹乱する気なら…」
<悲しいことだ…お前もやはり、失敗作だったのか、ロイ?…まあいい、教えてやろう。
リーパーは、この星が人類を裁くために生み出した破壊神…進みすぎた古代文明は星の怒りに触れたのだよ>
エヴィルツォーネが、まともに動く事も出来ないディアブロタイガーに向かって来る。
<驚いたかね、この星は生きている!!…『ゾイドイヴ』の神話は聞いた事があろう?アレもどこかに実在する事は
解っている。アレもまた…そうだな、この星のゾイドコアとでも言うべき存在だ>
当のリーパーは、ダメージを全く感じさせない動きでケインに迫る。
<人は何処までも力を追い求めた…そしてついには、惑星すら滅ぼす事の出来るゾイドを開発するに至った!
キングゴジュラス…アイアンコング・エヴィルツォーネ…デススティンガー…
力への欲望の果てに辿り着いた神の領域で人が得たのは、皮肉にも神の怒りだけだった!!>
ディアブロタイガーがエヴィルツォーネの拳に握られる。ケインが潜在知覚情報入力で
一声発すれば、ロイとアイリスは機体諸共砕け散る。
だがケインは、仮にも最高傑作であるロイをむざむざ「破壊」する気は無かった。
<そうして、地上に舞い降りたリーパーは古代ゾイド人達の世界を焼き尽くした…愚かにも人々が放った
核ミサイルを吸収し、撃ち返し、たった一月で大地を焦土と変えたのだ!!>
数多の謎を残してこの星から消えた古代文明――その末路が、こんな形であろうとは。
空を舞い、地上の自分達に襲い掛かるリーパーを、ロイは呆然と見つめる。
敵の力を吸収し、跳ね返す――その力は、人の愚かさの鏡像なのだろうか?

58 :失われし者への鎮魂歌書いてる物体:04/05/04 20:35 ID:???
とりあえず、次回作では主人公が少年(あるいは少女)路線から外れてオッサンで逝こうと思ってます。
しかし…斬新と言うよりはもう…ギャグの領域に…(。A。)\

59 :恐怖の亀裂の作者:04/05/04 23:17 ID:???
閻魔の策動の作者さんへ

悪質なパロディはゲームや大型でパーツに専門分野が有る機械等で外注を絶対にしなければならない状況がまず有ります。納期に間に合わないと言う事で。
外注をしたのは良いが外注先も実はそれを作るために外注をしなければならないと言う事の繰り返しで元の物が全く出来上がらない事です。

これが元の話でパロディは普通はそう言う風になる筈が”本体の完成を外注した”企業が有りそれを敵対国の企業が仕事を請けてしまったと言う事です。
兵器ですから下手すれば外交問題から戦争の火種に成り兼ねない事態と言う事になります。

失われし者への鎮魂歌の作者さんへ

決着の時は来た!と言う段階ですね。リーパーを仕留めるのは何方か?結末は如何に?と気が気でなりません。

こちらはやっと6日目に成ります。6日目も”ちょっと待て!”な進み方になる部分が有ると思います。

60 :恐怖の亀裂 245:04/05/05 05:34 ID:???
第1層医療区画。夜半を周り早朝頃エキドナは目御さます。仮眠のつもりが数時間は経過しているようだった。
「やってしまったわね…。回復の状況は?もうすぐみたいね。」目の前には昨日部屋の隅で丸くなっている者が救助してきたデススティンガーのパイロットの最後の1人が眠っている。
「あっ起きましたねエキドナさん。疲れているようでしたから…つい。」医療班の人間らしい女性がエキドナに謝る。「いいのよ。無理が祟ったんだと思うから。所で貴方のお名前は?」
そう言われて彼女は自己紹介をする「私はカリーナ=アマサキ伍長です。お世話になります。」敬礼をするが軍服では無く白衣であった為それは決まっていなかった。
「…そうなの。兵役に志願したのね。」元々町医者の娘でデルポイ動乱期に家と病院を両方失った為にカリーナは衛生兵として志願したという。
一応旧ゼネバス領のアマサキ医院と言えばエキドナも知っている程医者として有能な者を輩出してきた家系で大陸間戦争時は数人の者が共和国軍に同行していたという話をエキドナは思い出した。

昨日の戦闘での負傷者はかなり多く死傷者もその中から十数人出ている。「無力ですね…今の時点で20人目の方が亡くなりました。やはり医薬品不足の影響は深刻です。」カリーナはそう言うと電力不足で稼動していない医療ポッド群に目を向ける。
「せめて医療ポッドが半分でも…いえ!1/3でも動いてくれれば20人の内の半数の方は助かった筈です。」そう言うとカリーナは悔しそうに唇を噛みしめた。

エキドナは励ますように言う「でもしょうがない事よ。それでもまだこれだけの人が助かっているのだからしっかりしなさい。電力不足と人員不足でこれだけの治療が出来ているんだから。」
エキドナは立ち上がり怪我人の治療に参加する。「こんな体だけど実は便利ね…。」無数に有る触手のお陰でエキドナの医療効率は1人で5人分にも成る。半数の者が治療を受けているので後一時間もすれば全ての者に処置が出来るだろう。
横で他の者を処置しているカリーナも他の衛生兵より手が早く的確な治療をしている。怪我人が運び込まれた時に呪いの様に聞こえていた痛みからの呻き声はもう殆ど聞こえていなかった。
「やっと終わったね。」何時の間にか手伝いに来ていたフェイ=ル=セイフも加わった為30分も掛からず全員の処置は終了するのだった。

61 :恐怖の亀裂 246:04/05/05 06:19 ID:???
「そう言えば…電力の方はどうなのフェイ?確保できそう?」エキドナの問いにフェイは答える「今の時点では配線が数カ所切れている。物理的な問題だから繋げることさえ出来れば…」
その時ドアが開き配線が空中を浮いてくる…。良く見れば少し後ろに足が有るため誰かが持っている様だが1人で持てる者は彼しか居ない。
「カイエンです。頼まれた配線を持ってきました。」カイエンは寝る間も惜しんで配線を探していたらしく目にくまが出来ていた。

「有り難うございます少尉。」そう言うとカリーナは降ろされた配線を確認しながら言う。「気にし無い気にし無い。後ろにも応援が居ます配線の補修は彼らに任せてください。」
カイエンの後ろには同じく目にくまの出来ていたフリッケライドラグーン所属の無駄なまでに多い整備班の面々が居たのである。「伍長。さっさと済ませてしまおうぜ。」スパナを握り締めた手でガッツポーズをする整備兵。
「フェイさん付いて来て下さい。何処が断線しているのか解るのは貴方だけですから。」カリーナが鼻息を荒くして言うと「解った!さっさと済ませようか。」そう言って急拵えの配線修復隊はこの場を出て行った。

「邪魔だ!オルァッ!!!」整備兵が生物兵器を蹴散らす。エキドナの説明でそれ等の爪等に毒性が有ってもそれによる化け物への変異は無い事が全ての人員に教えられている為1〜2匹程度の数ではもう怯む者は居なかった。
「こっちも仕留めたぜ!本当に見た目が一番怖いんだな…。」それ等の死骸を見て整備兵達は言う。事実を知らなければ彼らを見た瞬間殆どの者が恐慌状態に陥るだろう見た目。正に兵器としての第1条件はクリアしている。
また見た目だけじゃない者に対しては護衛としてゴーレム小隊が付いて来ているのでゴーレム小隊に任せる。「よしクリアだ!こちらエイプ3!安全を確保した!引き続き警戒及びパージを行う!」

「よし!こちら修繕班!今一つ修繕終了!医務室の電源確保を確認!引き続き作業を続ける!」確実な施設の機能回復が始まっている。
突然警報が鳴り響く「こちらスカウター2!そちらに大型生物兵器が侵入した!ゴーレム小隊の隙間を突かれている早く避難を!」しかし彼等の目の前には既にそれが姿を現していた。
「退いて下さい!」後ろから声が駆け抜けたかと思うとロードスキッパーが彼等の間に割って入った。

62 :恐怖の亀裂 247:04/05/05 07:21 ID:???
ロードスキッパーから影が一つ降りたかと思うとその影が突然伸び生物兵器の刺を叩き落とす。
「足止めは任せて!少尉は頃合いを見計らって止めを。」そこに現れた影はミズホ。ロードスキッパーに乗っているのはシュミットだった。
「了解しました!ミズホ特別中尉。お手並み拝見させた貰います。」チェーンバードライフルを構えて頃合いを待つ。

「怖いな…あのひらひらした甲殻皮膚。」整備兵は作業を続けながらも戦闘の様子を逐一確認している。何か有った時にすぐ動ける様にだ。
刺を落された生物兵器はミズホに突撃する。しかし始めの攻撃の際に甲殻皮膚”布刃”の一枚を足の位置に絡めていたのだ。「はい!」それを引っ張ると派手に転倒する。
「そこっ!」がら空きに成った胴体をチェーンバードライフルのチェーンソー部分が引き裂く。ついでに駄目押しのライフル発砲で止めを刺す。
「こちらツインバード!大鼠を始末した!引き続き警戒を行ってください。」「了解!エイプVだ!こちらも大鼠を三匹だ!どうやら自爆王の予想は的中しているようだな!」
ここには居ないファインの予想。”餌が有る時は動かなかった者が居る筈でかなりの餌を始末したので生物兵器間の食物連鎖の頂点にあたる者が出現する可能性が有る”と言う物だ。
「でもまさかミクロコスモス化まで起しているなんて…。気を付けないと。」シュミットは気合いを入れた。

「ミクロコスモスって?」ミズホはシュミットに聞く「ミクロコスモスって言うのは生物学的に狭い空間で完全な形で食物連鎖が成立する事らしい…実物を見るとは思わなかったけど。」
間の前にまた現れる生物兵器をミズホとの連携で危なげ無く排除していくシュミット。
「おう!終わったぞ!次の場所に行こう!」その時また通信が入る「こちらエイプU!どうやら鷹のお出ましだ!1羽始末したがまだ居そうだ!警戒されたし!」
「アービン大佐!増援を要請できますか!?」直にシュミットはアービンに連絡を取る。「了解だ!編成から到着には15分程掛かる!それまで派手な行動は極力避けるようにしろ!」
しかし件の”鷹”は目の前に出現した。「了解!今すぐは出来そうにも有りませんがやってみます!」そう言うとシュミットとミズホは”鷹”に襲い掛かった。
しかし鷹は2人を擦り抜け付き添いで来ていたカリーナに迫りその鉤爪を振り翳した。

63 :恐怖の亀裂 248:04/05/05 08:08 ID:???
カリーナは全くその場から離れる気は無い様でその手にはレーザーメスが握られていた。
”鷹”とカリーナが交差すると…カリーナの足元には”鷹”の足が転がっていた。

「医は仁術と言いますが逆しに行えば全てを奪う物にも成ります!」”鷹”はバランスを崩して壁に激突する。
それを見てカリーナは”鷹”に駆け寄るとその急所に音も無くレーザーメスを刺した。「怖っ!」周りの温度が急低下するような出来事。
それにそう言われてもまさかついちょっと前まで治療をしていた物が敵とは言えそれを躊躇なく命を奪うとは思わなかったのだろう。
シュミットは「そこまでしなくても…止めならこちらで…」その言葉を遮ってカリーナは言う「責任問題です。傷つけた者の処理を他の方にして貰うわけには行きません。」
更に「それに軍役に服する時点で敵対者の命を奪う覚悟は出来ています。」きっぱりと答える。当たり前の事を当たり前に出来る者はそうそう居ない。
「責任感が強いんですね。医者としても軍人としても。」ミズホがそう言うと「そんな事無いわ?今はちょっと後悔しているの。彼は焼いても食べられそうに無いから…。」カリーナはそう答えた。

一方外でも外に出て来ようとする生物兵器を駆逐している真っ最中だった。「一斉射撃!狙う必要は無いぞ!」アービンの号令で一斉に射撃が始まる。
下手な鉄砲数撃ちゃ当たる。その言葉通りに確実に数が減っていく。堅い殻に覆われた者も居るが弾の物量の前に目等を撃ち抜かれ倒れていった。
「良し!編成の終わった部隊は直ちに施設内に侵入せよ!その後3小隊一組で大型生物兵器を索敵して各個撃破せよ!」如何しても施設の近くに野営地を起きたい為時間が掛かるのを承知での行動だった。
幾つもの部隊が施設内に侵入する。そして戦闘用ゾイドの搬入口を開きそこから更にキメラや一般のゾイドが侵入する。

「居たぞ!寄生ゾイドだ!」小回りの効かないセイスモすら充分行動出来る広さに安心して進軍する帝国軍。
寄生ゾイドも31文の2連レーザー機銃の雨には堪えられずその数を減らしていく。約3週間ぶりの調査再開の瞬間だった。
「どうやら侵入口を開けるのに成功したみたいですね。」シュミットは戦闘音でそれを確認する。
その後日が昇るまで電力回復と第1層の制圧は終了した。遂に帝国軍は本格的な侵攻の開始に成功したのである。

64 :閻魔の策動 160:04/05/05 09:37 ID:???
「あんたは私が倒す!!!」
皆が避難したことを確認した後、ハガネがそう叫び、ゼノンが再び咆哮した時、ゼノンに装備される
全火器がキメラサタンに向けて放たれた。衝撃砲が、ビームが、荷電粒子砲が、キメラサタンの体に
打ち込まれていく。しかし、あっという間に再生された。
「真オーガノイドごときが何をやっても無駄だ…。」
エーマの言葉にハガネとゼノンは青ざめた。キメラサタンの足がゼノンの足を襲った。
「おいらの事を忘れるなぁぁぁぁ!!!!」
突然キメラサタンを吹っ飛ばしたのはスーパーマトリクスドラゴンだった。地面に突っ伏した
キメラサタン目がけ、全火器を撃ちまくる。一方、他の皆は、避難する民間人の避難誘導や護衛、
そして破壊活動を行う怪ゾイドの掃討を行っていた。
「うっりゃあ!!」
マオとカンウは数体の怪ゾイドが融合した巨大ゾイドを殴り倒した。そして、そのまま踏みつぶし、
完全に破壊したときだった。たまたまマオの目が行った所に、人の影があったのだった。
「ん…?トゥ…トゥラン!!!」
そこにいたのは昨日出会った少年。トゥランだった。そのトゥランが瓦礫にうずもれて身動きが
とれない状態になっていたのだ。その時だった、そのトゥランに怪ゾイドが襲いかかろうとしていたのだ。
「危ない!!」
しかし、どうにかギリギリの所で、カンウの爪が怪ゾイドを叩ききった。そして、マオとカンウは
トゥランの方を見た。トゥランに特に怪我は無かったが、トゥランはカンウの姿を見て驚いていた。
「み…緑色のゴジュラスギガ…。何でこんな所に…。」
無理もない。傭兵だった彼の父親が死ぬ原因となった緑の悪魔がすぐ目の前にいるのであるから…。
「こりゃ流石に隠し通せないか…。」
マオはそう呟いた直後カンウのキャノピーを開き、カンウから降りてトゥランの元に駆け寄った。
「え…?お姉ちゃん…。」
「トゥラン君大丈夫!!?今助けてあげるから…。」
マオは大急ぎでトゥランの体の自由を奪っていた瓦礫を掴む。そして、数十キロ、いや百キロは
ありそうな瓦礫を楽々と持ち上げてそのままどかしたのだった。トゥランはマオの姿を見て唖然としていた。

65 :閻魔の策動 161:04/05/05 09:42 ID:???
「お姉ちゃん…。これは一体どういう事なの…?まさか…。」
トゥランは震えながらカンウを指さし、そう言った。
「ええ…。多分そのまさかよ…。」
マオは何とか表面上のみ平静を保ちつつそう言う。やはりトゥランにとってはショックだったのだろう。マオの正体が父親の敵だったという事実を知ったのは…。
「嘘だよね…、お姉ちゃんがあの緑の悪魔なんて…、嘘だよねえ…。」
「残念だけど…これは紛れもない事実…。」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!」
トゥランはヤケクソになって足下にある石を拾ってマオに投げつけだしたのだった。しかし、マオは
少しも焦ることもなく、体を傾けるだけの動作で楽々とかわしていく。
「うわぁぁぁぁぁぁん!!!!」
「コラコラ危ないでしょ?人に当たったらどうするの?…ん?」
なおも石を投げつけてくるトゥランの投石をマオは楽々かわしていく。そんな時、声が聞こえてきたのだった。
「ちょっとそこで待ってて…。」
「え?」
マオはその場から少しの距離を走った。そして、そこには昨日、トゥランにカツアゲをしていた
不良数人が同じように瓦礫に埋もれて身動き取れない状態になっていた。
「助けれくれ〜…ってうわぁぁぁ昨日の化け物女!!!」
「誰が化け物よ!!ったく世話やかせるわね!!」
不良達の言葉にマオはそう愚痴って瓦礫に手をやった。重い瓦礫が楽々と持ち上がる。
「うわぁぁ!!すげえ馬鹿力!!やっぱり化け物だぁ!!」
「うるさいうるさい!!ごちゃごちゃ言ってないで付いてきなさい!!」
そう言って不良達をカンウの元に連れてきたマオはトゥランともどもカンウのコックピット内に
押し込み、自らもコックピット内部に入り込んで急いでキャノピーを閉めた。
「うわぁ!!戦闘ゾイドに乗るのは初めてだぁ!!」
「あんた軍人だったんだな〜。そりゃ強いわけだよ!」
「うるさいうるさい!!ただでさえ狭いのに喋るな!!とにかくこれから安全な所まで連れていくからね!!」
カンウのコックピット内部で浮かれている不良達に、マオはそう叱りつけてレバーを前に倒し、カンウは町の外へと駆けだした。

66 :閻魔の策動 162:04/05/05 09:45 ID:???
その頃だった、ハガネが民間人を守るようにゼノンを盾にして戦っていた時だった。
「あ!!あれは!!」
ハガネは避難していく皆からはぐれたと思われる一人の少女の存在に気付いたのだった。
その少女はメリムであった。感情という物が失われている彼女はどうしてよいのかもわからず、
無口無表情のままその場に立ちすくんでいた。その時、一体の怪ゾイドが彼女に襲いかかったのだった。しかしメリムはそれでも何の反応もしなかった。
「危ない!!!」
ハガネが叫んだ直後、ゼノンのレーザーカッターが怪ゾイドを切り捨てていた。メリムは無事だった。
「フウ…。」
ハガネは安心して一息ついた後、ゼノンのコックピットから出てメリムに近づいた。
「危ないよメリムちゃん…。」
ハガネはメリムを守るように抱擁するが、メリムは何の反応もしない。
「ハア…やっぱり無反応か…何で人間なのに…。」
ハガネの表情は悲しげだった。兵器として作られた機械の体と心を持つハガネですら泣いたり
笑ったり出来るというのに、メリムは人間でありながらそれが出来ない。それは悲しい事だと
ハガネは思うのだった。その時だった、二人の真上から二人目がけて突然巨大な瓦礫が崩れ落ちて
きたのだった。二人はたちまち瓦礫の下敷きになった。しかし、その瓦礫が崩れたとき、
自らの体を盾にしてメリムを守っていたハガネの姿があった。
「大丈夫大丈夫…私はこれくらいじゃビクともしないよ…少し痛いけど…。」
無表情ではあるが、不思議とハガネの目を見つめていたメリムに対し、ハガネはそう言った。
「しかし…この娘をどうやって避難させるか…。流石にゼノンに乗せるわけには行かないし…。」
ハガネは戸惑いながら周囲を見渡した。確かにハガネの乗っているゼノンはデススティンガー。
さらに、オーガノイドシステムのレベルも可能な限り上げられていたりと、ロボットであるハガネ
だから動かせるような、人間の操縦を想定していない強化が施されていたのだった。
インターフェースを搭載しているとはいえ、人間にかかる負担は絶大な物があるのである。

67 :閻魔の策動作者:04/05/05 09:54 ID:???
>>失われし者への鎮魂歌作者さん
うぉぉぉぉぉ!!!!先に神ネタ使われてしまったぁぁぁぁぁぁぁ_| ̄|○
でもまあいいや・・・。その解釈の仕方だけはダブって無いから・・・。

あと、主人公に関しては自分でバトルストーリーを書いてみようのスレが確立した当時は
親父主人公路線は極当たり前だったようですから問題無いのでは?

>>恐怖の亀裂作者さん
そう言えば、自分の話では医療ネタや負傷兵の描写とかやった事なかったな〜と感心。

68 :恐怖の亀裂 249:04/05/06 05:03 ID:???
第1層医療区画の場所は戻る。
「…と言う訳です。」デススティンガーのパイロットは説明を終える。「厄介な事になったな…。」
艦が動かない為せめて他の将校の手間になる様な仕事を買って出ていたブレックス。その姿は少将の証さえなければそこらにいる将校と全く変わらない服装をしていた。
「しかし少将殿自ら情報を聞きに来るとは思いもしませんでした!情報に確実性が無く過去の話で申し訳ありません!」まだ体力が回復していない体で無理をして敬礼する。
「おいおい…無理するな。今は回復に務めるんだ。これは命令だから厳守する様に。」「了解しました。」今度は言葉だけで済ませるパイロット。
怪我人の病室を出ると直にブレックスはアービンに連絡を取る。「アービン!予想以上に経過は悪そうだ。」

「こっちも大変だな…。」その連絡を受けたアービンの方も状況報告の集中砲火を喰らっている最中だった。
まずは味方の損害状況。そして宿営地の移動に関する多数の意見の調整。制圧の際に手に入れた情報の報告。
そして問題の生物兵器に関する報告。特にこれについては頭の痛い問題だった。
神出鬼没かつその数も種類も多種多様。志願して施設の大掃除に参加したシュミットからも嫌がらせの様な詳細な報告書。
「これは…過労死に成りかねんな。」まずは取り立てて必要なさそうな物を分ける事から始める事にした。

「さーて綺麗にしてやるからな…うわっ!?」昨夜にここに走り込んで来たブラックオニキスを調査を兼ねて整備兵が整備している所だった。
不釣り合いなフリーラウンドシールドを調べていた者が足を踏み外してしまう。この高さで下に機材が有るため助かる可能性は無い筈だったが奇跡?が彼の命を救ったのだ。
「こいつフリーラウンドシールドじゃ無い!」それを見てブラックオニキスの大型化の理由にやっと説明が付いたのだ。

「ったくこっちは機体の受け渡しを終えたばかり何だから…焦るなって。」レミントンは変り果てたと言うか立派になった愛機の居る場所に向かう。
「デススティンガー…。随分と立派な姿に擬態していたもんだ。」2枚のフリーラウンドシールドは擬態だったのだ。「中佐!コアの検査が終了しました。やはり2体の幼体がコアを捕食しようとしたのでしょう。」
「しかしこの顛末は理解し難い部分が有るぞ。」まだ今の姿に結び付く訳が無い。

69 :恐怖の亀裂 250:04/05/06 06:03 ID:???
「外敵と言う事も有りますよ?幼体単体ではあそこら辺に生息する野生体の成体になら簡単に食べられてしまうでしょうし。」
エウロペはニクスに並ぶ程の環境の悪い場所が在る。北エウロペの砂漠地帯は高山部に並ぶ程特に劣悪な環境だ。そこで育った者になら敵う筈も無い。
あの時は凶暴な母親がお守り居たのだから…。「確かにそうだが…他の理由は?」もう一つ明確な理由が欲しい。”捕食しようとした”と言う部分だ。

「それは僕に任せてよ!」朝っぱらから妙にテンションの高いベルフが整備兵の衣服を脱ぎ捨てる。因みに落ちたのは彼である。レミントンは溜め息を付く。
ファインの次はベルフ。会話属性は勿論ボケで妄想と自前の技術に対するナルシズムは相当の物でどんな言葉が飛び出すか気が気でならないレミントン。
しかし以外にも真面な答えが返ってきた「共生って奴だよ。何かの原因で手っ取り早く大きく成らなければ成らなくなった。そこで目の前の2体に協力して貰った。」
これで如何よ!と自信たっぷりの表情でベルフは格好を付ける。「一応合格だ。しかし後少し正確に成らないものか…。」「つれないなあ〜。」ベルフは不満そうな顔をする。
「駄目だ!お菓子はやらんぞ!」レミントンは意味不明な事を言って手に持ったお菓子を隠す。「何でお菓子なのっ!?」内容はそっちのけになり不毛な言い争いが5分程続く事になった。

「…取り敢えず暴走の危険性は無い事だけは確かなの!」ベルフはきっぱりと言う「何故そう言えるっ!?」レミントンも食い下がるが「2人とも整列っ!!!」ブレックスの声で条件反射で整列する2人。
「全くこいつ等は…まあベルフの言う事は間違い無いだろう…よく考えて見ろ。暴走状態じゃないか?擬態して居る2体は…。」ブレックスの説明は要約するとこうなる。
暴走事件の後に幼体は産まれている。つまり幼体は機体として言うなら常に暴走状態。その暴走体が今ここで何もしないでいる。
導かれる答えは…暴走状態が基本。そしてレミントンは乗って操作出来た事から”安全”と言う結果が導き出される。
「そんな安直な…」レミントンの反論をブレックスはこう言って切り捨てる「それなら危険と言う証拠を見付ける事だ…。それに折角の機会だ周りに見せてやれ。インターフェイスを必要としない貴様の力を。」
結局は調べるだけ調べても危険な兆候は確認出来無かった。

70 :恐怖の亀裂 251:04/05/06 08:11 ID:???
コンコンコンとキャノピーを軽く叩く音にサーラは目を覚ます。
「サーラちゃん。朝食の〜時間ですよぉ〜。」ルディアの声だ。「は〜い今行きますぅ〜…。」
眠た目を擦りながらサーラはキャノピーを開けストームラプターから降りる。もうお菓子も何も在った物じゃなかった。
ごく普通に敵対者の筈の物とテーブルを囲んでいる。目の前に並ぶ物を観ると作戦領域とは思えない程の豪華な朝食。
「何でこんなに豪華なの?」当然の質問をサーラがすると「食料倉庫が無事だったからね。この人数なら3ヶ月は持つらしいよ。」
サーラを挟んでルディアの反対に居るミズホがそう答えた。

「やけにガード堅くないか?あの3人?」離れたテーブルで食事をする者達が言う。幾ら協定違反気味の状態だが実際の所サーラは軍属ではなくついでに機体は民製品。
何か有っても取り敢えずの言い訳は幾らでも出来るのだがどうやらルディア、シュミット、ミズホの3人は周りの者が教育上毒が強すぎると考えたのだろうか?がっちり周りを見せまいとしている。
それが余計に滑稽なのだろうか隣接するテーブルには他の者は居なかった。

そこに何かを皿一杯に抱えてカリーナが歩いて来る。「あれって…もしかして?」ミズホが言うと「多分あれだ…。」シュミットは本気なのかと頭を掻いた。
「…ん〜〜〜不味い!」やっぱりとミズホとシュミットはがっくりとする。早朝のアレを本当に調理していたようだ。「おい!カリーナ伍長。そんなに不味いのか?」整備兵の一人が聞く。「はい勿論です。」ニコニコしながら答える。
「まさか…。」有る疑問が産まれる。「少佐。特別中尉。サーラちゃん。あれは罠です。間違っても食べに行かないで下さい。」複数の者がカリーナの態度に不信と疑問を抱きテーブルに近付いて来る。そしてカリーナは一言二言念を押してからテーブルを立つ。
そしてルディア達が居るテーブルに座る。「伍長…あれって。」シュミットが聞くと「本当に不味いわよ。勿論ね。」そう言うと水を口に含みその味を舌から洗い流した。

「本当に不味い…。」念を押して尚食い下がってそれを食べた者は口々に言う。「所でぇ〜あれってぇ〜何なんですかぁ〜?」ルディアがカリーナに聞くと「あれは私が倒した生物兵器なんです。」
「そうなんですかぁ〜。皆さんご愁傷様ですぅ〜。」勿論大味で水っぽいから美味い筈は無かった。

71 :閻魔の策動 163:04/05/06 11:09 ID:???
仮に人間が乗って操縦しよう物ならば、強烈な精神ストレスによって即死し、さらにゼノンは
デススティンガー一号機の様な暴走事故を起こしてしまうだろう。そして、ゼノンはカンウを
倒すことを目標に改造されたデススティンガーであり、単純な性能だけでも量産型はおろか、
一号機をも遥かに上回る性能を持っている。それが暴走してしまえばいかなるゾイドも勝ち目のない怪物の出来上がりとなるのだ。
「ええい仕方がない!!ゼノン!!ちょっと待っててね!」
ハガネがメリムを抱きかかた直後、背中や脚部の装甲が開き、中からブースターが幾重にも飛び出してきた。
「ブースター!!オン!!」
ハガネは一気に飛び出し、もの凄い勢いで飛んでいった。

「さあここまで来れば安心だよ。早く降りて!」
カンウは町の外の高台の近くまでやって来た。遠目に見ると、遠くに他の住民が何人か避難している
のが見える。マオはカンウのキャノピーを開き、トゥランと不良達を素早く下ろした。
「う…うわ〜急げ急げ〜…。」
不良達は焦り顔で一目散に走っていった。
「意外とだらしないヤツら…。」
マオがそう言うが、トゥランはマオの顔を見つめながらその場に立っていた。
「な…何で僕を助けてくれたの…?」
「そりゃあここを守るのが任務だから。トゥラン君のお父さんの件については悪く思わないでね。これが戦争と言う物だから…。」
「あ…待って…。」
マオはそう言い残すと素早くキャノピーを閉め、再びポルト内に戻るのだった。
「トゥラン!無事だったのね…。」
トゥランが皆の所にたどり着いた時、母親が泣きながらトゥランに抱きついた。
「母さん…聞いて…、昨日のあのお姉ちゃんが緑の悪魔だったんだよ…。お父さんをあんなにした…。」
「え…?」
トゥランの母親は突然の事に一瞬カチンと固まった。
「なのに…お姉ちゃんは僕を助けてくれた…。何で…お父さんは…。」
母親が町の方を見たとき、そこには紛れもなく町へ向かって走る緑色のゴジュラスギガ=カンウの姿があった。

72 :閻魔の策動 164:04/05/06 11:10 ID:???
「さあ付いた!」
メリムを抱きかかえたまま空を飛んできたハガネは高台の皆が避難している場所に着地した。
「おお!メリム…。」
空を飛んできたハガネの姿を見て皆が唖然とする中、メリムの世話をしているおじさんが現れた。
「貴女は昨日の…どうもありがとうございます。」
「いやいや、良いのよ別に。」
ハガネに対して礼を言うおじさんに、ハガネは笑いながらそう言った。その時だった。
                 「ア…リガ…トウ…。」
「!!!!!!!!!!?」
皆が唖然とした。それはメリムの言葉であった。無表情なのは変わらないが、間違いなくメリムが喋ったのだった。
            「オ…ネエ…チャ…ン…ア…リガ…ト…ウ…。」
メリムはハガネを見つめながら再びそう言ったのだ。
「メ…メリムが…しゃ…しゃべった!!」
おじさんや他の知り合いの人は喜びと驚きのあまり、腰を抜かしてしまったのだった。そして、ハガネはメリムに対して微笑んだ。
「それじゃあ私は行くからね。あの怪物共を退治しなくちゃならないし!」
                  「ガ…ンバ…ッテ…。」
メリムがハガネに対してそう言った後、ハガネは微笑みながら再び各部のブースターを展開し、そのまま飛んでいったのだった。
「メリムの失われた心を取り戻すきっかけを与えてくれるとは…。不思議な人だ…。」
飛んでいくハガネを見つめるおじさんはメリムを抱きながらそう呟いた。というか、この人達、ハガネの姿見て変に思わないのだろうか。

その頃、スーパーマトリクスドラゴンとキメラサタンの戦闘は続いていた。
スーパーマトリクスドラゴンは全身に装備された火器を撃ちまくるが、キメラサタンは瞬時に再生されるため、決定的なダメージが与えられないでいた。
「邪魔をするな…。」
「うわぁ!!」

73 :閻魔の策動 165:04/05/06 11:12 ID:???
キメラサタンの口から再び大出力の荷電粒子砲が放たれた。スーパーマトリクスドラゴンはとっさに
かわしたが、その強力な荷電粒子砲は照射する先にある物体を消し飛ばしながら飛んでいく。
と思われたその時だった。突然、オレンジ色の強い光が放たれた直後、その荷電粒子砲がそのままキメラサタンに向かって飛んできたのだった。
「うお!!何…?」
キメラサタンはとっさにかわしたが、右腕が消し飛ばされた。荷電粒子砲が飛んできた先には
集光パネルを輝かせた凱龍輝の姿があった。さり気なく忘れ去られていたガイガイガーである。
「なんだかよくわかりませんが…、やらせません!」
「ほう…凱龍輝か…。」
キメラサタンは再び再生した。
「うあ!!あれ程の一撃でもダメなのぉ!!!?しかもグロイ!!」
キメラサタンの再生力、再生速度にサリーナはうろたえてしまった。と、その時だった。
「みんなどいて!!ギガクラッシャースピ―――――――――ン!!!!!」
突然、巨大なドリルの様な物が竜巻の様に超高速で回転し、キメラサタンに向かって飛んできたのだった。
「何だあれは!!!!」
                  ずばぁぁぁん!!!!
それはもの凄い勢いでキメラサタンのどてっ腹をぶち抜いていったのだった。そして超高速回転して
キメラサタンをぶち抜いたのはカンウだった。“ギガクラッシャースピン”とは神聖寺の奥義、
“真空回転撃”を応用した、いわゆる自らの身体そのものをドリルと化して敵を貫く技であり、
マオとカンウはこの技で超巨大戦艦クラスの敵の装甲をもぶち抜いた事がたびたびあった。
その上に、PMBユニットのマグネーザーが追加され、その威力は想像を絶するはずであった。
「どうよ!アンタがどんなに再生しようとも所詮ゾイド!!ゾイドコアさえ潰せば怖い物は無いっての!!」
回転を止めた後、綺麗に着地したカンウの中で、マオはカッコつけてそう叫んだ。が…
「うっげ〜…やっぱりグロイ〜…。しかも思い切り返り血あびちゃったし〜…」
マオはまた吐いていた。さらに、カンウの白+メタリックグリーンの機体はキメラサタンをぶち抜いた際にあびた返り血で真っ赤に染まっていた。

74 :閻魔の策動 166:04/05/06 11:15 ID:???
「まあとにかく…あっけない幕切れだったね…。」
どてっ腹をに大穴を開けられたキメラサタンの姿を見ながらメイがそう呟いた。
「くっそー!!エーマとの決着は俺が付けるはずなのにー!!」
「わあ!!何するのよ!!」
突然クーゴは子供のだだっ子みたいの様にカンウに突っかかってきたのだった。が、その時だった。
「ゾイドコアを狙うというのは確かに常套手段ではあったな…。」
「え…。」
皆は青ざめた。その声はエーマの物だった。そして、キメラサタンは再び起きあがり、再生したのだった。
「確かにキメラサタンとてゾイドコアをやられてしまえば一溜まりもない。しかし、キメラサタンはゾイドコアを瞬時に移動させることが可能なのだよ…。」
「ば…化け物…。」
エーマの言葉にマオは恐怖に打ち震えた顔で思わずそう呟いた。
「化け物?違うな。私は神だよ。人間を越えた存在。神なのだよ!!」
エーマがそう叫んだ直後、キメラサタンは突然怪ゾイドを数体掴み、それを捕食したのだった。巨大なキメラサタンがさらに巨大化する。
「どうだ…これがこの世を支配する神の姿だ…。」
キメラサタンの力を誇示するかのようにエーマがそう言ったとき、他の皆は一斉に下がった。そしてエーマはカンウの方を向いてさらに言った。
「所で貴様は、帝国軍から“緑の悪魔”と恐れられているそうだな…。共和国軍と帝国軍もレベルが
下がったな…その程度で悪魔扱いなのだからなあ…。だが、まあいい…。せめて私が悪魔であるお前を神の名の下に成敗してやろう…。」
その直後、キメラサタンの右腕がモーフィングし、巨大な剣状の物に変化した。そして、その剣状の
物をカンウに向けてもの凄い勢いで振り下ろしてきたのだった。その剣たるや、共和国首都奪還戦の
際に戦ったデスファイターのエクスカリバーの比ではなかった。
「うわああ!!!!」
マオとカンウはとっさにギガスミラージュで回避し、素早く背後に回ってPMBユニットマグネーザーモードで右腕の付け根をぶち破ったのだった。
「うげっ!!やっぱりグロい!!」
キメラサタンのちぎれ飛ぶ右腕を見たとき、マオは思わず吐きそうになったがどうにかこらえた。
そしてキメラサタンはたちまちそのダメージを再生してしまうのだった。

75 :恐怖の亀裂 252:04/05/06 22:33 ID:???
「所で…この可愛らしいお嬢さんはどなたですか?」カリーナはサーラを見て言う。「サーラちゃんですぅ〜。欠員補充で頑張ってくれるそうですぅ〜。」
「よろしくお願いしま〜す。」サーラはカリーナに挨拶をする「こちらこそ。カリーナです怪我をした時は私の所に来てね。」「うん!」波風は全く立たない。

人数の多過ぎる部隊では部隊としての躾が末端までは届かないのだろう。
黙認している訳でもないがやはり底辺に居る者には行き渡らないようだ。特に第3小隊所属の人員内では所属毎の上下関係が絶対視されていて指揮、医療が最頂点ついで整備、パイロットが最下層になる。
パイロットは何と機動歩兵や工兵よりも地位が低い。大体この部隊の者は一部のパイロット除いて機動歩兵や整備兵を兼ねて居るので問題は無いがパイロットは不満が有ったら所属的に高い位置の者に頼むしか無い。
「あれ…放って置いて良いんですか?」シュミットはカリーナに言うと「大丈夫ですよ。機械的な強化をされていた物は無かったので火を通せば毒性なら無くなりますから。」きっぱりと言う。
「それじゃあお腹痛くならないの?」今度はサーラがそれを聞くと「…それはどうかしら?人によりけりだけど多分1/3は医療区画に早かれ遅かれ来ると思うわ。」これもきっぱり言う。最後はミズホの質問だ。
「随分元とあそこに持って来た量に差が有るような気がするんですけど?残りは何処に?」それには少し時間を置いてからまずこう言う「この話は潔癖症の人には他言無用よ…。」突然声のトーンと大きさが小さくなった。

「あれの元に成った者は希少生物で骨やら皮やら羽根とかから貴重な薬品成分が取れるの。」「そっそれで?」ミズホ達は話が漏れないように顔を近付ける。知的興味をそそられる話だ。
「多分クローニング技術の実験でもしてたのでしょう…残りの部分は今薬品の処方箋として精製中です。これで薬品不足は多少改善される筈です。余りお目に掛かれない病気の薬なので。」
そこまで話し終えると全員体の姿勢を元に戻そうとするが…体に重みを感じる。「それは本当か?」その背中にはアービンとブレックス。そして整備班長等がのし掛かっていた。明白に怪しい雰囲気に寄って来た様だ。
「くれぐれも内密に。情報が漏れると大変な事になり兼ねません。」カリーナは上に居る者達にプレッシャーを掛けた。

76 :恐怖の亀裂 253:04/05/07 06:52 ID:???
「なっ何の薬になるんだ!?」その姿勢のままブレックスは聞く「気付け薬とかの一種です。心臓発作とかの時に使用されますね。」
「そっそうか…。」ブレックスは何かばつの悪い顔をしている。「如何した?ブレックス?」アービンがやはりそのままの姿勢で聞くと「家のかみさんが常用していてね。これを聞いたら卒倒するだろうなと思っただけだ。」

全員で何事も無かった様に姿勢を戻すがここまで明白にこそこそしていれば誰もが集まって来るのは自然な事だろう。
「何話しているんすか?少将?」整備兵が聞く。これは不味いとブレックスはカリーナの袖を掴む「頼むっ何か助け船を…。」そのブロックサインを見て「解りました。何とかしてみます。」とブロックサインを返すカリーナ。
横目で観て居るルディアはケラケラと笑っている。「何ですか?あのブロックサイン?」あれがブロックサインと知る者は指揮権限を持つ者と衛生兵のみである。シュミットは2人の表情とルディアの笑いでそれと断定しただけである。
「!?よく解りましたねぇ〜シュミット君。」そう言うとシュミットに今度は第3小隊のパイロット間のみでのブロックサインで概要を伝える。「なるほど…そう言う事でしたか。」ぽんと手を叩くシュミット。

「すいません皆さん。急な用件が出来ました。さっきのあれを食べた人はどれ位居ますか?」カリーナが言うと後から来た者全てが手を上げる。その中にはブレックスとアービンも居た。
「一杯居ますね〜…すいません精密検査を受ける必要が在るのでレントゲン撮影をします。医療区画へ御一緒下さい。」その言葉に「ええ〜っ!?」と一斉に声が上がる…勿論不満の声だ。
「そう言われましても…初めて食べるものですし…食中毒の危険性も有るので検査は必ず受けて下さい!定期検診も一緒に行います。」問答無用の発言に一時騒然と為るが”食中毒”の言葉には勝てず渋々移動を始める。
「もっもしかして私達も行くのか?」ブレックスが呟くと「当然です。助け船ですから…大佐と少将が最初ですよ?早く早く。」そう言ってカリーナは2人を追い払う。その姿には上官の威厳等既に無かった。

「すっ凄い話の逸らし方ですね。」シュミットは感心する。「簡単ですよ。自分の健康状態は常に気になる事ですから。」
そう言うとカリーナは自分が取って来たパンを何事も無かった様に食べ始めた…。

77 :恐怖の亀裂 254:04/05/07 07:59 ID:???
「見事なぁ〜職権乱用でしたねぇ〜。」ルディアが拍手すると「皆さん精密検査を受けたがらないですからね。丁度いい機会です。」カリーナは言う。
「それにこれからが正念場です。変な病気や怪我をしたままで行くと困った事に成りかねませんから…パイロットの方や機動歩兵の方、工兵の方は常日頃強制で検査をしていますから問題は無いのですけど。」
彼女にとっても丁度良かったと言う訳だ。「私は?」サーラが目をうるうるさせて聞くと「そうね…ちょっと歯を磨いたらここに来てね。後…少尉は出て行って下さいね。ついでにそこの中佐達も!」指差したテーブルの影からレミントンとベルフが出てくる。
レミントンは疲れきった顔でふらふらと歩き出しそれを見たシュミットは慌てて肩を貸し出て行く。ベルフはその後を手を振りながら出て行く…。

ドアを閉め鍵をかけるカリーナ。「ベルフ少佐は油断が出来ません。Hとかスケベとかの次元を超えているので…。」カリーナは何処に隠し持っていたのかセラミックテープを持ち出す。
余りの厳重さにサーラは涙ぐむ「…どうして?」そう言うとカリーナは「大丈夫だからね。少佐お願いします。」ルディアに有る物を手渡すと「りょ〜か〜い!!!」と突然通気孔の一つにそれを突き刺す。
「がはっ!?」ベルフの声が聞こえてきたかと思うと通気孔の中からスタンスティックで感電したベルフが落ちてくる。「…飽きませんねベルフ少佐は。」
カリーナはセラミックテープでベルフをグルグル巻きにすると外で待っていたシュミットに引き渡す。「数分も掛かりませんからお願いします。」

「いいじゃないか!」ベルフは激しい不満の声を上げるが「駄目ですよ少佐。貴方にその意志がなくても相手は困っていますから。」「だけど〜ふむっ!?」今度はさっきまでやらないと言っていた物を口に突っ込まれるベルフ。
「おごりだ!それでも喰って黙ってろ!」レミントンはベルフの口に突っ込んだ板チョコを途中から割り自分もそれを食べ始めた。「済みません中佐。食事を取りに来ていた所を…。」シュミットは謝る。するとレミントンはこう言った。
「タイミングが悪かっただけだよ。こいつの狙いは多分あの子のペンダントだろうな。緑色の種類であの形に細工できる物はかなり純度の高いディオハリコン鉱石…エネルギーの拡散が全く無い希少鉱石”天河のしずく”と呼ばれる物だけだ。」

78 :閻魔の策動 167:04/05/07 10:37 ID:???
「残像とはな…思ったよりやるようだな…。だが、まだまだだな…。」
「きゃああ!!!」
                  ぼぎゃん!!!
「………………。」
その直後、キメラサタンの巨大な尾がカンウに叩き込まれ、もの凄い勢いで吹っ飛ばされたカンウは
そのままウェンディーヌにぶち当たり、そのままマオ共々気絶してしまうのだった。
「うそ…緑の悪魔があっけなくやられちゃった…。あの怪物そんなに強いの…?」
高台から戦いの様子を遠目で見ていた一般市民の中にいたトゥランが思わずそう呟いた。
「しまった…勢い余ってウェンディーヌに当ててしまったか…まあいい。それほど大きな被害には
なっていないようだからな…。だが、これ以上被害を受けるのは流石にまずいな。早い所ウェンディーヌと同化しておくことにしよう…。」
エーマはそう言うと、ウェンディーヌ目がけてゆっくりと歩き出した。マオとカンウはまだ気付かない。
「させるか!!!うわ!!」
突然飛び出してきたハガネとゼノンがキメラサタンに組み付いた。しかし、たちまち吹っ飛ばされた。
「なんっつー強さ…。」
ハガネとゼノンは思わず驚いた。キメラサタンはゼノンを無視してそのままウェンディーヌへ向かう。
「エーマ!!お前は今度こそおいらが倒す!!Ziソウル!!!」
クーゴがZiソウルを全開にし、白い光を纏ったスーパーマトリクスドラゴンがキメラサタンに
突っ込みをかけた。しかし、キメラサタンはやすやすとそれを跳ね返したのだった。キメラサタンは先程までとは比較にならない程強くなっていたのだった。
「中尉が危ない!!!」
その時だった、他の怪ゾイドの掃討を行っていたジェネラルとエナジーが後れて現れ、素早くキメラサタンの前に立ちはだかったのだった。
「フン…ザコが…。」
キメラサタンは構わず前進を進めた。
「させません!!」
クライトが叫んだ直後ジェネラルとエナジーが跳んだ。そしてバスタークローとエナジーウィングが
きらめく。狙うは脚部。それで相手の動きを鈍らせようと言う魂胆であった。両機の攻撃は見事に
キメラサタンの両足を薙いだ。しかし、両機の力ではこれが限界であり、その傷もあっという間に再生されるのであった。

79 :閻魔の策動 168:04/05/07 10:40 ID:???
「畜生!!これでもダメなのか!!」
『待って!!一つだけ方法があるわ!!』
ラインが叫んだ時、ジェネラルとエナジーの両機に突然通信が送られてきたのだった。
「その方法とは?」
『元々ライン君のゼロが背負っているジェットファルコンは実はエナジーライガー用に開発されていた代物なの。』
                 「な…なんだってぇぇ!!?」
ティルの言葉にラインとクライトは共に驚いた。
『でも、今はそんな事に構っていられる状況じゃないわ!いい!?二人ともよく聞いて。
ジェットファルコンは、本来エナジーライガー用だった物をゼロ用B−CASとして改良された
機体だけど、今でもエナジーライガーとのリンク機構は残ってるの。だから、エナジーライガーの
エナジーチャージャーとジェットファルコンとをつなぐのよ!!今すぐに!!』
「わ…わかりました!!」
ティルの言葉にしたがって、クライトは素早くエナジーライガーの後頭部に装備されたエナジー
チャージャーに装備されたエネルギー伝達用ケーブルを抜き、それをエナジーの口に加えて
ジェネラルの背中に装備されたジェットファルコンに取り付けたのだった。
その直後、エナジーチャージャーから膨大なタキオンエネルギーがジェットファルコンに流れ出ていく。
「うおお!!凄いエネルギーだぁ!!!!」
ラインは驚きのあまりそう叫んでしまった。
『ライン君!!そのエネルギーをジェットファルコンのバスタークローから撃ち出すのよ!!今すぐに!!!』
「りょ…了解!!!!」
ラインがバスタークローに装備されたビーム砲の発射ボタンを押した。その直後だった。
                    どひゅぅぅん
超極太の赤い光の渦が撃ち出されたのだった。その光のあまりの強さに周囲が何も見えなくなった。
それは共和国首都奪還戦のさなかに首都の真ん中で立ち上った光の柱と同じ物であった。
「な…何!!!?」
エーマが驚きの声を上げた直後、キメラサタンはその赤い光の渦の中に巻き込まれたのだった。
赤い光が晴れ、元通り見えるようになった時、そこには上半身が完全に消滅したキメラサタンの姿があった。

80 :閻魔の策動 169:04/05/07 10:42 ID:???
「す…すげえ…デスザウラーの荷電粒子砲と同等…いや、それ以上か…。」
「やったぁ!!!!今度こそ倒した!!!」
「くっそぉ!!また手柄取られたぁ!!」
「し…しかし…中尉が気絶中で良かった…今度のは流石に俺も吐きそうだ…。」
その時の皆の反応は様々だった。バスタークローから撃ち出されたビーム砲の威力に驚く者もいれば、
倒したことを喜ぶ者もおり、自分が倒したかったのにと悔やむ者もおり、そしてキメラサタンの体を見て吐きそうになっている者など、様々だった。
「と…とにかく後はザコの掃討だな…。」
ハガネが一息ついてそう呟いたときだった。皆は一斉に青ざめた。突然キメラサタンが起き上がり、消滅してしまった上半身があっという間に再生したのだった。
「今のは流石に危なかった。コアを下半身に移動するのが後一瞬でも遅ければやられていただろう…。」
「う…そ…。」
誰もが愕然とするだけだった。
「くそお!!もう一発!!」
ラインがそう叫んで再びエナジーチャージャーからのエネルギーをジェットファルコンから発射しようとした。
「させん!!!」
「うわああ!!!!」
キメラサタンの口からジェネラルとエナジーに向けて荷電粒子砲が放たれた。どうにか直撃は免れたが、その余波によって両機とも吹き飛ばされた。
「さて、邪魔者は消えたところで、ウェンディーヌを…。」
その時だった、背後から飛んできた4つの砲弾がキメラサタンを撃ち抜いたのだった。
「何だ…?」
またもや再生した後、キメラサタンごとエーマは背後を向いた。そこにはミオのウルトラザウルスの姿があった。
「ティルさんから聞いたよ。エーマとか言ったな。世界征服なんて今時ギャグ漫画でもやんない酔狂な野望を持ってるんだって?」
「酔狂ではなく…崇高と呼んでほし…。」
                     ばしゅっ!!
エーマの話を邪魔するかのように、ミオはキメラサタンの口の中にウルトラのリニアカノンを
撃ち込んだのだった。それにはエーマも一瞬戸惑った。そして、ミオはさらに言った。
「なぜお前はそうまでして世界征服をしようと考えているのだ?私利私欲のためか?」
「フ…フフ…フハハハハハハハハ!!!!」

81 :閻魔の策動 170:04/05/07 10:45 ID:???
エーマは突然笑い出すのだった。そして、笑いをピタリと止めた後、こう言うのだった。
「ならば、なぜお前達はいつまでも戦争を続けるのだ?」
「何?」
「そうであろう…。かつて、中央大陸でヘリック共和国とゼネバス帝国とが争い、それが終了した後、
今度は海を挟んでヘリック共和国と、ゼネバス帝国を吸収したガイロス帝国との戦いに…。
さらには無関係の西方大陸まで巻き込むというその惨状。ヘリックとガイロスとの戦いが終わったと
思ったら、今度はガイロスから独立したネオゼネバス帝国が中央大陸に侵攻し、ヘリック共和国と
今でも戦いが続いている。さらに今度は東方大陸まで巻き込んでいる。平和の為だのなんだのと
言いながら、結局やっている事と言えば延々と続く戦争の無限ループではないか。」
「………。」
エーマの言葉にミオは思わず黙り込んでしまった。そして、エーマは続けた。
「だからこそ、人を超えた力を手に入れたこの私が、この世の救世主として、主導者として、
この惑星Ziをよりよく導こうというのだ。この私に課せられた崇高なる使命が何故わからん。」
                 「さあ!わかんないね!」
「!!!!!」
それはマオの言葉であった。そして、ウェンディーヌの手前にはカンウが一体たたずんでいた。いつの間にか復活していたのだ。
「私のお世辞にも良いとは言えない頭じゃああんたの崇高とかいうのは難解すぎて理解できねーわ!
と言うかさ、今まで野望野望と言っておきながら何でさっきの言葉のみ“使命”になってるのよ!」
「むう…。」
痛いところを突かれたエーマは一瞬うろたえた。そしてマオはさらに言った。
「そんな私でもさ…一つだけ分かることがある。それは、あんたなんぞに世界をやったらロクな事に
ならないって事さ!!!以前にもあんたみたいにちょっと強いゾイド手に入れたから世界征服
企んじゃいましたってヤツがいたんだけどさ!ソイツと一緒だよあんたは!!!」
「な…。」
マオの言葉にエーマの表情が揺らいだ。
「それでも世界征服をしたいと言うのなら、私は全力を持ってそれを止めさせてもらうね!!!」
マオがそう叫んだ直後、それに呼応するかのようにカンウが咆哮し、素早く身構えた。

82 :閻魔の策動作者:04/05/07 11:01 ID:???
このスレには余り関係ない事かもしれませんが、皆さんに言っておきたい事があります。
いきなり家のパソコンがアク禁食らいました!!
今書いている分は別所のパソコンを使っているので大丈夫なのですが、
家のパソコンでは公開プロキシーがどうとかで、批判要望板にすら書き込みができない有様。
現在復旧手段を調査中ですが、多分復旧には時間がかかるかと。
現在わかっている事は何やら荒しと同じホストを使ってた故のとばっちりだそうで・・・。
まあとにかく・・・一時書き込みが無かったらそのせいだと思ってください。

ただでさえ作り置きしている話がたまってるっていうのに・・・。

83 :名無し獣@リアルに歩行:04/05/07 17:48 ID:???
<――だが、例え神であっても私を止める事は出来ない!!>
エヴィルツォーネの拳は、リーパーの巨体を軽々と吹っ飛ばす。
そして、その口が開く。砲口にエネルギー臨界を示す光が見え始める。
「またか…陽電子と言えば、反物質の類だよね…ゾイドのエネルギーでそんなモン作れるのか!?」
ジャスティンがその光を愕然と見つめる。
「出来るだろ…だって奴は、一体で地震すら起こし、隕石衝突も凌ぎ、光より速く宇宙を飛ぶ
キングゴジュラスと同レベルのゾイドだぜ?」
陽電子が荒野を灼熱させ、リーパーが巨大な爆発に巻き込まれる。
<私は人の領域を解脱し、神を越え、全てを超えた存在となるのだ!!>
ケインの注意はロイ達に向いた。
<さて、お前にもまだ見せていない物がある…この星の隠された歴史を知り、お前は目覚めるのだ…>
「お前の言う事になど…!!」
ロイが叫びかけた時、穏やかだが、強い声がそれを遮った。
「もしあなたの話が本当なら、あなたは絶対にリーパーには勝てない」
アイリスが通信機の前に身を乗り出していた。驚愕するロイに、ちらりと微笑む。
「人は人、神の領域になんて届かない。太陽に近付き過ぎた者がその身を焼かれるのと同じ…」
<フン!だが、古代文明…いや、お前らが古代と呼ぶ文明か…そのテクノロジーが生み出した兵器は
惑星すら滅ぼす!これを神の力と言わずして何と呼ぶ!?現にリーパーは…>
ケインはそこまで言った時、4本の長大な触手を眩く輝かせてエヴィルツォーネの背後に現れた
リーパーの存在に気付いた。

84 :失われし者への鎮魂歌:04/05/07 18:21 ID:???
(ヤベ、↑のやつタイトル入れ忘れた…)

<――!?馬鹿な…陽電子砲の破壊力は荷電粒子砲の比ではない筈…!?>
吸収された陽電子砲が放たれ、エヴィルツォーネの装甲を吹き飛ばす。
その弾みに、ロイの機体はエヴィルツォーネの手を逃れた。
<ならば、全てのエネルギーを貴様にくれてやる…!!陽電子砲、最大出力!!>
エヴィルツォーネの口腔内が光りだした。極限まで集積されたエネルギーが大気を震わせる。
ロイは、気まずそうにアイリスに視線を向けた。
「…さっきの…アイツの話は多分、本当で…俺は…人間じゃないと思う」
どんな反応をするだろう。怒るだろうか、悲しむだろうか?もしかして、ショックで気を失うかも知れない。
――そんなロイの不安は、アイリスの微笑みとその言葉に打ち消された。
「そんな事…私は、たとえロイが何であっても構わないよ。いつも一緒に居てくれた優しさも、居なくなった時の
悲しみも、人間かどうかなんて関係ないもの…第一、ゾイドとだって心を通じ合えるのにあなたにできない訳無いよ」
思わず泣きそうになったロイの耳に、かつて聞いた事の無いような爆音が轟いた。
次いで、モニターに眼を向けたロイの視界に真っ白な閃光が焼き付いた。
<ハァーッハッハッハ!!!どうだ、これこそが一撃で惑星すら消し去ると言う究極の破壊兵器の力!!
“死神”の名を冠する奴と言えど、これに耐える事は不可能!!>
核を遥かに凌駕するエネルギーは砂嵐の真っ只中を貫き、沈みかけた夕日の如く地平線を赤く燃やした。
だが――その程度で済んでいるのは、リーパーがそれを吸収し始めたからだった。

85 :失われし者への鎮魂歌:04/05/07 18:47 ID:???
ケインの顔が、恐怖で引きつり始める。
<何故だ、何故、何故!!?どうして奴の吸収飽和量を遥かに超えるはずのエネルギーがここまで削られる!!>
エヴィルツォーネの排熱口が、黒煙を噴き始めた。
ロイは一度だけ、アイリスを振り返る。互いに小さく首を振る。
ディアブロタイガーが飛んだ。
狙うは、装甲が吹き飛んだエヴィルツォーネの背部。
<何故だァァァァ!!私の究極兵器が!あの化物に劣ると言うのか!!>
「甘いな。科学者という割には、お前はとんでもない間違いをしている」
ロイはディアブロタイガーを横滑りさせ、エヴィルツォーネの後ろを取った。
「そいつは死神なんかじゃない。この星の…守り神だ」
エヴィルツォーネの巨体を、ディアブロタイガーは後ろから前へ一直線に貫いた。
陽電子の閃光が途切れる。地の果てに立ち昇るキノコ雲が、暗くなった空に奇妙なコントラストを映し出した。
そして同時に、リーパーはエネルギーの臨界を越え、小さな光の粒子となって消えていく。
「…星の守り神は、何度でも甦るさ。この星そのものなんだから…」
崩れ落ちたエヴィルツォーネが、巨大な火球を伴って消えていった。
これで、残る脅威は1つ。
「守護神がいないんじゃあ…星を守る役目、誰かが引き継がなきゃな?」
ロイはモニター越しに、ジャスティンに笑いかける。
それはいつもの様にちょっと悪戯っぽく、そして頼りになる笑みだった。
「『数も知れない犠牲の果てに、生まれいでしは無敵の身体。
マッド科学者叩いて裁く。俺がやらねば、誰がやる』…って感じか?」
どこかで聞いたような文句を歌い上げると、ロイはスロットルを思い切り押し込んだ。

86 :失われし者への鎮魂歌書いてる物体:04/05/07 18:52 ID:???
久々に1つだけ補足。
・「リーパー」はどこかの国の言葉で「死神」の意味だった…筈。

>>82 大変ですね…その間MSWで「新作」の執筆などされては?

87 :名無し獣@リアルに歩行:04/05/07 21:02 ID:???
どうしても書き込みたい事があれば、
批判要望板にレスを代行してくれるスレッドがありますよ。
http://ex5.2ch.net/accuse/

割とすぐレスをつけていただけます。

88 :恐怖の亀裂の作者:04/05/08 03:13 ID:???
閻魔の策動の作者さんへ

アクキン喰らってしまいましたか…御愁傷様です。かく言う自分も喰らったことがありますが。
あれはきつかった。始めは書き込めないだけだったのが(あらしさんの〜〜と出て笑った記憶が。そんな事した覚えないのに)
その数秒ごアクキン。わっほ〜!?って気分でした。

失われし者への鎮魂歌の作者さんへ

〇oシoーンがやらねば誰がやる!旧も新も映画でも言いますねこの台詞。〇〇人間キャ〇ャー〇。
映画は面白いのだろうか…?

89 :恐怖の亀裂 255:04/05/08 04:07 ID:???
「ちゅっ中佐!?何故それを!?」結構状況判断力や不審物に対する察知能力、注意力は高いと思っていたが上官とは言えふらふらの人間に劣っていたの知りショックを受ける。
「気にするなシュミット年期の差だ。お前はプロイツェンナイトだったよな。実戦経験が俺達とは違いすぎるし訓練で実力は付いても実戦経験は付かん。ただその差だよ。」笑って答えるレミントン。
「でも同じくプロイツェンナイトだったベルフ少佐は…」「ストップ!あいつは元から知っていた節が有るから判断の対象にはならん。」ベルフを見てレミントンは言う。「にゃんにぇすか?むらさーっ?」
「喰いながら喋るな!」レミントンはベルフの頭頂にチョップをした。

「はいおしまいです。健康ですよ。でもあれの可能性が有るからこれを飲んでね。」カリーナはサーラにちょっと多めに薬を手渡す。「苦そう…。」そう言いながらも水を含みサーラは薬を飲む。
「これって何の薬なの?」サーラが聞くと「これは卵よ。ある種のウィルスなの。この種類はここに出てくる生物兵器の持っている病原体の天敵に当たる者なの。それに私たちの体の中に居ても問題は無いから。」
カリーナは説明する。「もし発病したら如何なるの?」今度は”ウィルス”の事を言っているようだ。それもこう答える。
「発病すると肩こりやらリュウマチやら生理痛が治ったりするの。血行促進も有るから筋肉痛にも効くわ。もし急に元気になったら教えてね。またこの薬をあげるから。」
「おい!聞いたか?あの薬あんな効果が有ったのか…。」壁を隔ててレミントンは驚愕する。「まさかウィルスだったなんて。配合間違えたら逆に危険な事になりますよ…。」シュミットも蒼く為る。
「大丈夫!何と言っても僕が作った者…いたたた…。」その瞬間レミントンの両拳がベルフのこめかみをぐりぐりしだす。「また貴様か!貴様がやったのか!?」「スッストップ!?別に悪い事無いじゃん!?」
それはカリーナやサーラ達が食堂より出てくるまで続いていた。

シュミットは”天河のしずく”の事が気になりレミントンの食事に付いて話を聞く事にする。「所で何でベルフ少佐はあれを狙っているのですか?」それを聞くとレミントンからでは無くベルフから答えが返ってきた。
「あれは中に相当なエネルギーを溜め込んでいるんだ。最低でも掘り出された時期は大異変前の筈だから…。」話は続く。

90 :閻魔の策動 171:04/05/08 09:59 ID:???
「偉そうな事を言っておいて結局は命知らずの馬鹿なだけか……、そのような愚か者は神の力を持って私直々に引導を渡してやろう…。」
エーマがそう言ってキメラサタンが素早く右腕を振り上げた。その時だった。
                     ガギィィン!!!
カンウのドロップキックが目にも留まらぬ速度でキメラサタンの顔面に叩き込まれていた。
「な!!なんだと!!?」
頭部が潰れ、大きく怯んだキメラサタンは素早く体制を立て直し、剣にモーフィング変形させた
右腕でカンウに向かってもの凄い速度で横一文字に斬りつけた。しかし、カンウはそれよりも素早く
ギガスミラージュで回避、キメラサタンの剣は空しくカンウの残像を斬るだけだった。
そして、カンウは次にそのキメラサタンの剣の上に片足で乗っかかり、目にも留まらぬ速度で再び
再生しようとしていたキメラサタンの頭部を蹴りつけたのだった。
「うおおおおお!!!!」
再び潰れたキメラサタンを尻目に、カンウはキメラサタンの足下に潜り込み、クラッシャーテイルでキメラサタンの両足を叩き、思い切り転ばせたのであった。そしてカンウは素早くPMBユニットを
両腕に付け替え、マグネーザーを高速回転させたままキメラサタンの背中をもの凄い速度で
滅多刺しにするのであった。さらにキメラサタンがグチャグチャになるまで滅多刺しにした後、
真上に跳び上がりPMBユニット先端の砲口から超ハンデンシティービームバスターキャノンを
発射したのだった。並の荷電粒子砲をも凌ぐと思われる強力な高エネルギーの渦がキメラサタンの体を薙ぎ消していく。
「そしてとどめの一撃!!!竜王咆哮破ぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
               ぎゃぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!
マオの叫び声とシンクロしたカンウから発せられた超音波の渦がキメラサタンに叩き込まれ、キメラサタンの上半身に巨大な穴が開いたのであった。

91 :閻魔の策動 172:04/05/08 10:00 ID:???
竜王咆哮破
 竜王流格闘術奥義の一つ。己の叫び声を極超音波へ変換し、それによって対象を粉砕する技である。
この技の恐ろしい所は、音による物であるため、目で見ることは出来ず、回避が難しいと言う点である。
しかし、この技を実現させるには超人的な肺活量や体力が必要なため、超一流と呼ばれる者ですら
会得する者は100人に1人いるかいないかである。しかし、会得できた者も、この技の特性上、
喉を痛めてしまう可能性があるため、よほどの事がない限り使うことはない。
また、あのソニックブラスターやスーパーサウンドブラスターは、この技を科学的に解明、実用化し、ゾイドの武装として兵器化した物である。
                              鋼獣書房刊「世界の秘拳」より

「どうよ!!ってかまた再生すんの?しつこいね〜…。」
「…………………。」
それには誰もが目をギャグ漫画のように飛び出させ、唖然とするだけだった。しかも、マオと
カンウはアレほどの動きと攻撃をしておきながら、息一つ上がってはいなかった。
「貴様…貴様の一体何処にそんな力が…。」
キメラサタンの体は再び再生し、元通りとなったが、エーマ自身は精神的に疲れが見え始めていた。
「今までの貴様の戦い方は、まさか手加減していたというのか…。」
「うんにゃ!アレもアレで立派に全力で戦ってたわよん!ただし、“戦闘モード”でね!」
「せ…戦闘モード…だと…?」
マオの言葉にエーマの額から汗が流れ出た。
「そう!つまり戦う為の力での全力よ。でもね、アンタみたいなヤツは殺してでも止めなきゃならないと思ったからね。“殺戮モード”でやらせてもらうよ。」
「さ…殺戮モード?」
「言っておくけどさ、殺戮モードはハンパじゃないよ!何しろ“残虐ファイト”有りだからね〜…。」
マオは不気味な笑みを浮かべてそう言い、そして、それに呼応するかのようにカンウも牙をむき、その両腕の爪同士をガンガンとぶつけ合ったりしていた。
「ま…まさかマオちゃんの言う殺戮モードが、以前ギッちゃんが言っていた“隠している力”?」
ハガネは思わずそう呟き、青ざめた。
「フ…フハハハ…。」
その時、エーマは再び笑い出したのだった。

92 :閻魔の策動 173:04/05/08 10:02 ID:???
「何?何かおかしい事でもあるの?」
「私が笑っているのはお前が凄いからだよ。私の想像を遥かに超える程ね…。Ziソウルも持たずに
ここまでやれる貴様は素晴らしい。しかし勿体ないな…お前はそれだけの力を持ちながら共和国軍の一軍人でしか無いのだから…。」
「な…何が言いたいの?」
マオが疑問ありげな顔でそう言ったとき、エーマが笑いながら言った。
「我が世界征服に協力しないか?と言っているのだよ!!お前ほどの実力を持った者の強力があれば我が野望達成は何年も早まるであろう!!!」
エーマがそう言った直後、マオは突然うつむき始めたのだった。そしてさらにその直後、
        「ギャーハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」
マオは腹を抱えて笑い出したのだった。
「あんたねー!!世界を征服することがどういう事かわかってんの!!?世界なんてねえ!!
征服したが最後!!何億という人間の世話をしなくちゃならないのよ!!私はそんなのゴメンだわ!!」
「な…なんだと…。」
マオの言葉にエーマは思わずうろたえた。しかし、間髪入れずにマオはさらに言った。
「それにさあ!!あんた自分のことを神とか自惚れてるけどさ!!あんたの何処が神なのよ!!
神様ってのはねえ!!空の遥かの天高くにある、宙に浮く宮殿に住んでて、7つ集めると願いを
叶えてくれる不思議な球を作ったりと凄い事をするけど、実は宇宙人でしたって事実が残っている緑色の人の事を言うんだよ!!!」
「そ…それ違う!!!!!」
自信ありげに叫ぶマオに対し、全員が思わずそう突っ込んだ。しかし、既に時は遅く、
マオの背後には実は宇宙人だった緑色の神様の姿が浮かび上がっていた。しかも、目の部分にはご丁寧にモザイクまで付いて…。
「とにかくあんたなんか神様でも何でもないただのグロテスクな怪物なんだよ!!!!!」
「貴様…何が言いたい…。」

93 :閻魔の策動 174:04/05/08 10:07 ID:???
エーマの表情には怒りが見え始めていた。そして、マオはさらに言った。
「まあ確かにね、あんたの言う通り私たちは戦争ばかりしてるどうしようもないヤツラなのかも
知れない…。けどね、だからハイそうですか!ってワケにも行かないでしょ!!
それにね、あんたのその化け物ゾイドがさらに増えたりしたら、世界中の人間やゾイドがソイツの
エサにされたりして、さらに酷いことになってしまうと思うのよね…。」
「馬鹿が…、エサなどではない…。この惑星Ziに存在する全てのゾイドは我がキメラサタンの血肉なって生き続けるのだよ。」
「それがいかんって言っとるでしょが――――――――!!!!!」
                   ぐじゃぎぃぃぃん!!
再びカンウのドロップキックがキメラサタンの顔面に炸裂し、キメラサタンの頭部はぐしゃりと
潰れた。さらに、カンウは空中でクラッシャーテイルのロケットブースターを噴射し、その場で
高速回転しながら、その超高速で振り出される尾の一撃でキメラサタンの首を思い切りはねた。
「なめるな!!」
切断された頭部を再生させながら、キメラサタンの巨大な左腕がもの凄い速度でカンウに向かって
振り下ろされる。しかし、カンウは再びその一撃をかわし、PMBユニットをがら空きになった
腹部や胸部に突き刺し、その内部でビームバスター砲を発射したのだった。さらにそのまま
キメラサタンの体を前後左右に薙ぎえぐると言った、その戦いはまさに残虐ファイトそのものだった。
「うげええ!!やっぱり気持ち悪い!!」
キメラサタンの体はグチャグチャになり、あたりに血が飛び散るが、またもや再生されるのだった。
「ったくこれだけやっても再生するなんてぇ!!!あんたのコアは何処にあんのさ!!!」
キメラサタンの蹴りをかわしながら、マオがそう愚痴った。
「なるほどな…。やはり私の想像を超える素晴らしい力を持っているようだ。それでも私に従わないと言うのならば…このキメラサタンに取り込むのみ!!!!」
エーマがそう叫んだ時だった。キメラサタンの体がモーフィング変形をし始め、背中から何かがせり出てきたのだった。

94 :閻魔の策動作者:04/05/08 10:13 ID:???
皆様済みません。書き込めなくなったと言っておきながら、一時したらまた書き込めるようになっていました。
ご迷惑おかけして真に申し上げありません。
でも、正直書き込めなくなった時は本当にハラハラした物です。

>>失われし者への鎮魂歌作者さん。
「○○がやらねば誰がやる。」のセリフ。確かに恐怖の亀裂作者さんが言うとおり
実写版キャ○ャー○が元ネタなのでしょうが、自分は同時に、劇場版ドラ○ン○ールの
「○拳爆発!!悟○がやらねば誰がやる」を思い出してしまいました。

>>恐怖の亀裂作者さん
発病したら色々治るウィルスって。何か凄い益虫的な良性ウイルスですね・・・。
でもやっぱり何か副作用がありそうな気が・・・。

95 :失われし者への鎮魂歌:04/05/08 14:12 ID:???
「ふ…フフフ…まあ、良い…私にはまだ…サイクロプスと…“奥の手”が…ある…」
手の上でショートし、小爆発を起こしたコントローラーによってケインの両手は血だらけだった。
几帳面に整えていた髪は乱れ、その顔には鬼の様な形相と――更に不気味な笑みが湛えられていた。
ケインは薄暗い通路を通り、鋼鉄製の重そうなドアを開いた。
その向こうには巨大な空間と、何かの制御装置らしきもの。そして、中心部に巨大な装置があった。
血で染まったケインの指が、制御装置のキーボード上を走る。モニターに次々と何かの文字列が現れる。
そして、満足げに笑ったケインの指は、Enterキーを押した。

援軍に向かっていたネオゼネバス帝国軍のディメトロドンが、旧首都で巨大なエネルギーを感知した。
「曹長殿、何か…エネルギー感知レーダーに、異常な反応が…」
先頭の一個大隊を率いていたデスザウラーのコックピットからも、通信が入る。
「こっちのレーダーにも映ってる。一体この反応は…――アレか?」
その時、前の方に居た者達は見た。数十km先からでも肉眼で見える巨大な砲塔―その砲口が輝き、
ゆっくりと旋回して自分達の方を向くのを。
彼らは見た。迫り来る巨大なエネルギーを。
そして、5個師団が一瞬の内に灰燼に帰した。
巨砲から放たれたエネルギーは帝国増援部隊の只中を直撃し、砂煙立つ荒野を瞬時に炎渦巻く煉獄へと変えた。
熱風と衝撃波が無数のゾイドを木の葉の様に空へと巻き上げ、それらも膨れ上がる爆炎に呑み込まれる。
彼らには、自らの死を認識する時間すら与えられなかった。

旧首都の中心部を走っていたロイからも、世界の終末を思わせるような光は見えた。
「!?あの馬鹿でかい砲塔は…エヴィルツォーネがやられた時の為の保険か!!」
陽電子砲はエヴィルツォーネのコアの出力に依存していた。そのため、予備を作る事は出来ない。
だが陽電子砲以外であの破壊力を出すとなると、どうしても砲身の巨大化が必要だったのだ。
「だが、あの破壊力…一体何を使っている…?」

96 :失われし者への鎮魂歌:04/05/08 14:45 ID:???
「アポカリプス・カノン」――数多の黙示録に語り継がれる終末の意を込めて、ケインはそう名づけた。
ケイン・アーベルは笑っていた。この兵器の予想以上の出来に。その力に。
――まだまだ。私は神に負けてはいない。
すぐに砲身の冷却を開始する。これに30分を要するのが唯一の欠陥と言うべきか。
しかし、砲弾自体は切れる心配は無かった。
「…まるで戦争の縮図のようなシステムだな、これは」
“アーティフィシャルコア・オーバーブースト”――共和国軍で開発された新兵器に搭載されたシステム。
人工ゾイドコア1つのエネルギー全てを搾り出し、エネルギー砲として撃ち出す「人工ゾイド核砲」が
共和国で開発されていた。どんな経緯でそれが帝国に渡ったかは知られていないが、その情報はケインの元にも
届いていた。そして彼はその原理を応用し、この「アポカリプス・カノン」を作り上げた。
そう。これは、一門の巨大なゾイド核砲だった。

砲塔を守るサイクロプスを蹴散らし、ロイはとうとうその下に辿り着いた。
「入り口は!?…何処から入るんだ!?」
ケインがこの中に居る事は解っている。隠れるとしたらここだろうし、なによりロイの直感がそう告げている。
だが、入り口らしき物が見当たらない。
「と、来れば…入り口は、作るしかねえな」
サイバーメタルキャノンが火を噴き、土台の一部に穴が開いた。
暗い地下へと続く通路が見え、ロイはそこに機体を飛び込ませた。

97 :失われし者への鎮魂歌書いてる物体:04/05/08 14:54 ID:???
>>恐怖の亀裂作者氏&閻魔の策動作者氏
YES,その通り。○ャ○ャーンのCMパクーリ(゚∀゚)ました。
>>恐怖の亀裂作者氏 プロイツェンナイトってのは…PKのメンバー一人一人の事でつか?

>>閻魔の策動作者氏 何か、キメラサタンの強さは「圧倒的なパワー」みたいのでなく
「不死身」的な強さのようですね。自分の方ただ強力なだけの敵しか出てない悪寒(´・ω・`)

98 :恐怖の亀裂の作者:04/05/09 01:55 ID:???
失われし者達への鎮魂歌の作者さんへ。

ナイツはナイト(騎士)の複数形なので構成員を単体で呼ぶときの為に作った造語です。
飛龍十字勲章という勲章がガイロス帝国にはあるのでドラゴンライダーとか付けようともしました。
が余りにもプロイツェンナイツのイメージに結び付かないものでこの様なくだりに為ってしまいました。
多分暗号はサー(騎士等に対する敬称)〇〇と名前を呼んでいた可能性もとか…。変な妄想がもやもやと湧いて来ます。多分書くのを楽しんでいる証拠です。
ーーーーー
多分ゾイドと言う事で強さを設定するには現行のデフォルトゾイドでは無理がある部分も有ります。エナジーライガー見たいにぶっ飛んだ高性能機体って余り無いと思うので。
ロボットアニメでは人型が基本な為に逸脱した姿の機体が極端な高性能機として扱えますが元々が多種多様なゾイドでは性能を特化するとその姿が限定される気もします。
少なくとも単純な攻撃力や装甲強度、機動性に最高速度が高い者が強い訳ではないのでその辺はあなたの書いたリーパーの能力が現していると思います。ただ大きいだけなら的にしかなりませんしね…。

99 :恐怖の亀裂 256:04/05/09 05:10 ID:???
「何故それ以前にしかないのですか?」シュミットは聞く。「聞いた話では大異変の際ニクスが割れたのは天河のしずくが月の欠片の衝突で強力な反応を起こしたって言う話もあるよ。」
更に「極一部のゾイドがコアにそれを摂取した事によって気違いじみた力を持ったという話もある。それくらい貴重さと可能性を秘めている鉱石なんだ。」ベルフは自信たっぷりに言う。
しかしシュミットに「それはあの行動の言い訳には成りませんよ少佐?」と言われてしまう。「まあそれを言い訳する気は無いよ。こう言う事には体が勝手に反応してしまう節があるから…。」悪怯れも無くベルフは胸を張って言う。
「同道と言う事じゃないだろっ!」またしてもレミントンのチョップを貰う。

「おい…ベルフ。さっきの話だ。あの薬に副作用は本当に無いんだな?」レミントンはドスを聞かせた声で聞く。「基本的には無いよ。」引っ掛かる答えを返すベルフ。
「基本的?じゃあ何か有るのか!?」レミントンは身をテーブルに乗り出してベルフに寄る。「そうそう…確かマイブラザーのファインに有ったよ。シュミット少尉?たしか右手から付き浮き虫が一杯出てきたって言ったよね?」ベルフは確認を取る。
「ええ…確か1ダース程出て来たと言う話です。」「うわ〜一杯出て来たみたいだね。そう言う事が有るって事だよ。ウィルス性の疾患を防ぐだけの威力と効能がそう言う所に出て来たりするって事さ。誰に付いているかなんて解らないからね。」
レミントンの額に怒筋が入る。「でも結局は効き過ぎって言う事だろっ!」レミントンは体をあっと言う間にベルフの後ろにに付けると問答無用のバックドロップを決めた。

「痛たたたた…。幾ら何でも問答無用であれは無いと思うんだけどな。」首筋を押さえながらベルフは医療区画に向かう。
湿布でも貰おうと思っているのだ。少し合わない内にレミントンは予想以上の実力を身に付けていたようだ…「次こそは…くふふふふ…。」無駄な対抗心を燃やしながら移動するベルフ。
そこに丁度良く?サーラが通りかかる。「有る意味チャンスだ今度こそあの細工の詳細を…。」そう思い壁の影に隠れると「何をしているんですか?ベルフ少佐?」突然後ろから声を掛けられる。「うあひゃあ!?」びっくりして後ろを振り返るとカリーナが後ろに居たのだ。
「どうかしましたか?こんな所まで来て?」

100 :閻魔の策動 175:04/05/09 10:26 ID:???
「あ!!あれは!!!!!」
それを見たハガネが思わず叫んだ。キメラサタンの背中からせり出てきた物は、蛇とも龍ともつかぬ化け物の頭部が八本。それはハガネが以前ガイア山で戦ったヤマタノオロチその物だったからである。
「まさかお前達ごときを相手にこの力を出そうとは流石に思わなかった…。」
再び冷静さを取り戻したエーマが不敵な笑顔を浮かべながらそう呟いた。
キメラサタンの背中からせり出したヤマタノオロチは絶え間なくその長い首をくねらせていた。
「首が八本増えたくらいで勝てると思うな!!!」
カンウがPMBユニットのマグネーザーを高速回転させながら飛び出した。しかし、キメラサタンはそのから一歩も動かなかった。
「今のキメラサタンは先程とは違うぞ…。」
エーマが不敵にそう言った時だった。ヤマタノオロチの八本の頭部の口が光ったかと思われた時、荷電粒子砲がシャワーのように放たれたのだった。
「うわ!!わ!!わ!!わぁぁ!!!」
シャワーのように放たれた八本の荷電粒子砲の連撃にマオは思わず叫んだ。カンウもどうにか直撃は
無かったものの、ギャグ漫画の様なリアクションをしながら慌てて元来た道を戻るだけだった。
そして、八つの口から放たれた荷電粒子砲の直撃を受けた地面には八つの小さい穴が開いていた。
「うっひゃ〜…。」
地面に開いた八つのその穴を見たマオは唖然としていた。何しろその穴は底が見えないほどにまで深い物だったからであった。
「ま…まるでゼネバス砲だな…。」
ハガネも思わずそう呟いた。キメラサタンの背中のヤマタノオロチは相変わらず体をくねらせていた。
「どうかな?ガイア山の魔物の力のお味は…。」
エーマは相変わらずの不敵な笑顔でそう言うのだった。
「くう…、こりゃ思った以上のバケモンだわ…。」
マオがそううろたえた時だった。突然背後からキメラサタンに向けてスーパーマトリクスドラゴンが
白く輝く光の帯を纏いながら再び突っ込んできたのだった。
「やっぱりエーマはおいら達でしか倒せないんだあ!!!!」

101 :閻魔の策動 176:04/05/09 10:29 ID:???
スーパーマトリクスドラゴンの全身に装備された重火器がキメラサタンの全身に撃ち込まれる。
「調子に乗るなよ…。ザコが…。」
エーマがそう言ったとき、再生したキメラサタンのヤマタノオロチからスーパーマトリクスドラゴン目がけ荷電粒子砲が放たれた。
「うわああ!!クーゴ無茶すなや!!」
「きゃああ!!」
スーパーマトリクスドラゴンから突然そのような阿鼻叫喚の叫び声が聞こえてきた。しかし、
「あーらよっとぉ!!!」
クーゴ自身は余裕たっぷりの様子で、器用なキリモミ飛行でそれをかわしていった。
「これでどうだぁ!!!!」
そしてキメラサタンの懐に潜り込み、右腕に装備したザンスマッシャーで切り裂こうとした
その時だった。ヤマタノオロチの頭部の一つがスーパーマトリクスドラゴンに噛みついたのだった。
「うわああ!!!!!」
「だから言ったであろう…調子に乗るなと…。」
その直後、ヤマタノオロチの頭部がそのままスーパーマトリクスドラゴンを放り投げたのだった。
「うわあ!!」
「きゃああ!!」
放り投げられたスーパーマトリクスドラゴンは上手い具合にカンウに衝突してしまうのだった。
「まあいい…ついでにクーゴ…お前とそのゾイドも取り込んでやろう…。」
               「な…なんだってぇぇぇ!!!?」
エーマの突然の一言に、クーゴ達4人は思わずM○Rの様なリアクションをするのだった。
しかし、エーマは表情一つ変えることなく、ましてや少しも突っ込みを入れずにゆっくりと歩を進めるのだった。
「お前達は死ぬのではない。キメラサタンの血肉として生き続けるのだ…。」
エーマが不敵な笑顔でそう言った。
「くそ!!なめんじゃないわよ!!!」
とっさに体制を立て直して身構えたカンウの中でマオが叫んだ。両腕に装備したPMBユニットの
マグネーザーを高速回転させながらキメラサタン目がけて突っ込みをかけた。
「馬鹿!!不用意に近づくな!!」
ミオがそう叫ぶも時は既に遅く、ヤマタノオロチの頭部から八条の荷電粒子砲がシャワーの様にカンウ目がけて放たれた。

102 :閻魔の策動 177:04/05/09 10:32 ID:???
「よっと!!」
しかし、マオとて馬鹿では無かった。荷電粒子砲が発射された直後、ギガスミラージュで回避して
いたのだ。八条の荷電粒子の塊はカンウの作り出した、立体映像のようにうっすらと見える残像を貫くだけだった。
「またその技か…。」
左右を見渡しながらエーマがそう呟いた。今だカンウの姿は見え無い。極超高速で動いているからで
ある。また、他の機体のレーダーからもカンウの反応はロストしていた。
「マオちゃんは一体何処に消えたんだ?」
「まさか…これがグリーンデビルの本当の力…?」
ハガネやクライトは焦り顔で当たりを見渡す。それはハガネのレーダーやコンピューターの演算速度を持ってしても捉えられないほどの物であった。
「これって光速移動?う…うそやろ…?」
「ま…まさか…、あの姉ちゃんホントはZiソウル持ってるんじゃないか?」
クーゴ達も同じく戸惑いを隠せないでいた。
「フン…なるほど…。妹にしては…だな…。」
浮き足立つ他の者を尻目に、ミオだけは余裕な表情をしていた。どうやらミオだけはマオの動きが見えている様子である。
「そのくらいにしたらどうだ?」
                     ガキンッ!!
「ギャッ!!!」
その時だった。エーマの一言と共に、キメラサタンの背中のヤマタノオロチがカンウを噛みつく形で捕まえたのだった。
「うそ…あの動きが見えたってのか…?」
「うっわぁぁ!!ギガスミラージュが破られたぁぁぁ!!!!」
その光景を見た誰もが驚いていたが、誰よりもマオ自身が驚いていた。自らの技を破られたという点が大きい。
「ではそろそろトドメと行こうか?」
抑揚の無い声でエーマがそう言った直後、ヤマタノオロチの八つの口がカンウの全身に噛みついたの
だった。ヤマタノオロチの鋭い牙が古代チタニウムの重装甲に食い込まれる。牙の強度も、噛む力も想像を絶するものだった。
「うああああ!!!!」
カンウの中でマオが思わず叫んだ。その時だった、ヤマタノオロチ目がけてジェネラルがもの凄い速度で跳んだのだった。

103 :閻魔の策動作者:04/05/09 10:58 ID:???
>>失われし者への鎮魂歌作者さん
前述した通り、自分も神ネタを考えていたのですが、どうもリーパーみたいな
どうやったら勝てるのかと思わせるようなアイディアは浮かんでませんでした。
思ったんですが、リーパーって格闘攻撃は跳ね返せない?

>>恐怖の亀裂作者さん。
一応例のウィルスにも副作用はある見たいですね・・・。
あと、ツッコミのバックドロップとかよかったです。

104 :失われし者への鎮魂歌:04/05/09 14:45 ID:???
通路の内部は、外から見るほど暗くは無かった。
壁沿いに並んだ無数のカプセルが、ぼんやりと暗がりを照らしていたからである。
「野郎、こんな所にまで…よっぽど長い間こんな研究続けてきたんだな…」
ロイは嫌悪感に顔をしかめたが、アイリスは俯いたまま憐れむ様な表情を浮かべていた。
「あの人…間違いを教えてくれる人も居なかったんじゃないかな…」
その言葉に、ロイは考え直す。
ケインだって、最初からイカレていた訳ではないのだ。何故狂ったのか?
「もしかして、あの人も…最初は、子供が欲しかっただけなんじゃないか…ってさ」
アイリスの言葉には、信憑性があった。アルベルトを利用したと言っておきながら、ケイン自身も彼と同じ
「一人で生きてきた者」の眼をしていたからだ。
「…もしそうなら、なおさら決着を付けなきゃならない。人のエゴで命を生み出してはいけないと、
その間違いの完成形である俺が…教えてやらなければならない」
ロイ達は通路の突き当たりに辿り着いた。そこには人間が通るサイズの扉が――エレベーターが在った。
ロイは愛機のハッチを開くと、撫でる様にその頭部に触れた。
「…一人で、出られるよな?俺達が行ったらすぐに脱出するんだ。いいな?」
別れを惜しむ様にそう言うと、ロイはアイリスを抱えてラダーに足を掛けた。
「俺は、アイツを許さない。俺の人生をぶち壊し、アルベルトを利用し、周りの人間全てを
手駒にしてこんな事態を引き起こした…」
アイリスはそれを複雑な思いで聞いた。まるでロイは、自分の存在を否定したがっている様ではないか。
だが、その後にロイはこうも言った。
「…でも、俺はこうして生きている事に少なからず感謝しなければいけないな。生きてて良かったと思う事も
色々あったんだ…だからこそ、ほんの僅かの感謝を込めて、アイツを悪夢から解放してやるんだ…」

105 :失われし者への鎮魂歌書いてる物体:04/05/09 15:00 ID:???
>>恐怖の亀裂作者氏 ∀ガンダムみたいに摩訶不思議、ジョジョ的な強さの
ボスキャラって書いてて楽しい物で…どうやら上手く書けていたみたいでホッとしてます。

>>閻魔の策動作者氏 ええ、一応格闘は吸収できないという事にしてます。
本当はゾイドごと吸収してもっとえげつない事にしようかと思ってたのですが
それだとパクリ臭もわわ(ryなので止めますた。
気付いている方もいると思いますが、リーパーのイメージはガ○ラ3のイ○スです。
(駄目だ俺、影響受け杉_| ̄|○)

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